Catchy(キャッチー)は、国産のAIライティングツールです。 用途別のテンプレートが139種類あり、フォームに入力するだけで文章ができます。ChatGPTのように自由度が高いと、逆に何を指示すればいいか迷います。
ただ、このツールを検討するときにいちばん知りたい情報が公式サイトに載っていません。それは「1回の生成で何クレジット消費するのか」です。無料プランは月10クレジット。この10がどれくらいの作業量に相当するのか分からないまま、課金するかどうかを判断させられる構造になっています。
そこで、無料プランで実際に10クレジットを使い切り、全139ツールの消費量と「無料枠だけで記事1本を作れるのか」を測りました。 2026年7月31日に実施したその記録が、この記事の中心です。AI文章作成ツール比較記事で「多用途テンプレ枠」として紹介したツールの詳細版でもあります。
Catchyとは?30秒でわかる要点
- 株式会社デジタルレシピが運営する国産AIライティングアシスタント
- キャッチコピー・広告文・記事・LP文章など139種類の生成ツールを用途別に用意(2026年7月31日にログイン後の一覧で確認。公式LPの表記は「100種類」)
- 「テンプレートに沿って入力するだけ」なのでプロンプト知識が不要
- 無料プランあり(クレジットカード登録不要)、使い放題のProプランは月9,800円
- 消費クレジットはツールごとに0〜7と幅がある。1クレジットのつもりで使うと足りなくなる
全139ツールのクレジット消費量
まず結論から。ログイン後のツール一覧には、各ツールのカードに「× 1」「× 4」のようなバッジで消費クレジットが表示されています。つまり情報自体は存在していて、ログイン前の公式サイトからだけ見えない、という状態です。 契約を判断する側からすると、順序が逆さまです。
139ツール全部を数えた分布がこちらです。
| 消費クレジット | ツール数 | 割合 |
|---|---|---|
| 0 | 1 | 0.7% |
| 1 | 112 | 80.6% |
| 2 | 18 | 12.9% |
| 3 | 6 | 4.3% |
| 4 | 1 | 0.7% |
| 7 | 1 | 0.7% |
平均1.27クレジット。8割は1クレジットなので、体感としては「だいたい1回1クレジット」で合っています。問題は残りの2割で、ここに記事制作の主力ツールが集中しています。
1クレジットで済まないツールを全部並べます。無料枠しかない人が事故りやすいのは、この27個です。
| 消費 | ツール |
|---|---|
| 7 | 文章をリライト Ver. 2 |
| 4 | 記事の本文 |
| 3 | 記事の本文(リスト記事) / キーワードから文章生成 / マーケティング戦略 / YouTube 動画のスクリプト / 2人の専門家を対談させる / ヒーロー系漫画のベースを作る |
| 2 | 短文を長文に / 記事の導入文 / 記事の本文(見出しごと) / プレスリリースのアウトライン / プレスリリースの本文 / キャッチコピー(長め) / 商品説明文 / 難しい話をわかりやすく説明 / セミナーのネタ / リーンキャンバス / お礼の文章 / お金を借りたいときの連絡 / Instagram の投稿文 / ターゲット像をより鮮明に / QUEST モデル / YouTube 動画のアウトライン / ヘビーユーザーのペルソナを見つける / 事業のWHY-HOW-WHATに答える |
| 0 | AIにツールを選んでもらう |
最大は「文章をリライト Ver. 2」の7クレジットです。無料プランの月10クレジットのうち7割が、たった1回のリライトで消えます。 Ver.1(1クレジット)が1パターンしか返さないのに対し、Ver.2は5パターン返してリライト方針も指定できる仕様なので、7倍の価格差にはそれなりの根拠があります。とはいえ、名前が似ているだけに「Ver.2のほうが新しいから」と何気なく選ぶと痛い目を見ます。
逆に「AIにツールを選んでもらう」は0クレジットです。139個から目的に合うツールを探すためのナビゲーション機能なので、無料で使えるのは理にかなっています。
無料10クレジットで記事は1本作れるのか
ここからが本題です。「無料10クレジットで何ができるのか」を、記事制作の標準的な流れ(タイトル→導入文→見出し→本文)でそのまま試しました。テーマは「AIボイスレコーダーの選び方」です。
| 順 | 使ったツール | 表示 | 残クレジット | 生成された量 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 記事タイトル | ×1 | 10 → 9 | タイトル10案 |
| 2 | 記事の導入文 | ×2 | 9 → 7 | 導入文2案(各約210字) |
| 3 | 記事の見出し | ×1 | 7 → 6 | 大見出し4つ+各小見出し3つ |
| 4 | 記事の本文 | ×4 | 6 → 2 | 本文1,073字 |
| 5 | キャッチコピー(短め) | ×1 | 2 → 1 | コピー10案 |
答えは「作れる。ただし1本きり」です。 骨格づくりに8クレジット、おまけでキャッチコピーを1本作って合計9クレジット。残り1で、その月はもう何もできません。
表示されている消費クレジットと実際の減り方は、5回すべてで1つの誤差もなく一致しました。 表示は信用してよさそうです。
1クレジットあたりの「量」には大きな差がある
同じ1クレジットでも、返ってくる量はまったく違いました。
- 記事タイトル(1クレジット) — 10案。16字から33字までバリエーションつき
- キャッチコピー短め(1クレジット) — 10案
- 記事の見出し(1クレジット) — 大見出し4つ、それぞれに小見出し3つ
一方で記事の導入文は2クレジットで2案のみ。1案あたり1クレジットの計算になります。案の数で見るとタイトルの5分の1の効率です。「短いものを大量に出す」ツールほどクレジット効率がよく、「長い文章を少数出す」ツールほど高くつくという、素直な価格設計になっています。
実際に生成されたものを全部見せます
数字だけでは品質が伝わらないので、生成物をそのまま載せます。以下はすべてCatchyの出力であり、当サイトが書いた文章ではありません。
記事タイトル(1クレジットで10案)
1. AIボイスレコーダーを選ぶ際のポイント 2. AI搭載ボイスレコーダーの選び方 3. 初めてでも分かる!AIボイスレコーダーの選び方ガイド 4. 進化するテクノロジーに迫る!AIボイスレコーダーの選択術 5. 効率的なビジネスユースに最適!AIボイスレコーダーの使い方解説 6. これだけはチェック!AIボイスレコーダーを選ぶ際の重要ポイント 7. 次世代音声録音機器として注目!AIボイスレコーダーの特徴とは? 8. 意外と知らない?AI技術が活用された最新ボイスレコーダーを探る 9. プロ仕様を目指すなら知っておきたい!AI搭載ボイスレコーダーの基本 10. AI時代に相応しい、オススメのボイスレコーダー厳選リスト
入力したのは「AIボイスレコーダーの選び方」というトピック名だけです。1と2は入力のほぼ言い換え、3以降で煽り文句が付いていく構成でした。そのまま使えるかというと厳しいものの、方向性の当たりをつける用途なら十分に機能します。
記事の導入文(2クレジットで2案)
AI搭載のボイスレコーダーは、議事録の自動作成やスケジュール管理など、様々なビジネスシーンで活用される便利なデバイスです。価格や文字起こし精度、対応言語、月額料金の有無など、重要なポイントを比較検討することで、自分に最適なボイスレコーダーを選ぶことができます。この記事では、AI搭載ボイスレコーダーの選び方について解説し、初めて購入を考える方々の参考になる情報を提供していきます。
日本語として破綻はなく、そのまま読める水準です。ただ入力した要素(価格・文字起こし精度・対応言語・月額料金)を並べ替えて文章にしただけで、こちらが与えていない情報は1つも増えていません。
記事の見出し(1クレジットで4見出し)
1. AI搭載ボイスレコーダーの価格と機能比較
- 価格帯ごとの機能の違いを確認する/AI文字起こし精度の比較/言語サポートの充実度をチェックする
2. ビジネス利用におすすめのAI搭載ボイスレコーダー
- 議事録作成機能の性能を確認/スケジュール管理機能の有無をチェック/ビジネス会議向けの便利な機能を探る
3. AI搭載ボイスレコーダーの使い勝手と月額料金比較
- 操作性や持ち運びの便利さを検討する/自動バックアップ機能の有無を比較/月額料金プランの違いを確認する
4. 重要ポイントを考慮した最適なAI搭載ボイスレコーダーの選び方
- 必要な機能と自分の用途に合った製品を選ぶ/レビューや評価を参考にする/メーカーのサポート体制を確認する
5つのツールの中で、これが最もコストパフォーマンスが高いと感じた出力です。1クレジットで小見出しまで含めた構成案が出てくるので、記事の骨組みを考える時間はたしかに短縮されます。
記事の本文(4クレジットで1,073字)
見出し2に対応する部分を抜き出します。
ビジネス利用に適したAI搭載ボイスレコーダーを選ぶ際には、文字起こし精度や会議室での利便性が重要です。高い文字起こし精度を誇るモデルは、議事録作成や業務効率化に効果的です。また、スケジュール管理や音声検索機能を備えたモデルは、業務効率を向上させることができます。ビジネスシーンで活躍するAI搭載ボイスレコーダーを選ぶことで、生産性向上に貢献できます。
ここで見つかった差分が2つあります。
1つ目。ツールの説明文には「1,200〜1,500文字程度の記事本文を生成します」とありますが、実測は1,073字で、公称の下限に届きませんでした。 見出し4つを渡した場合の結果です。
2つ目。同じ説明文には「見出しの数が多ければ多いほど、生成される文章が途切れる可能性が高まります」という注意書きがあります。見出し4つでは途切れませんでした。最後の段落まで文章として完結しています。
キャッチコピー(短め)(1クレジットで10案)
- AIボイスレコーダー:会議を文字に変える魔法。自動要約も完璧。
- 音声から文字へ、その瞬間AIがサポート。多言語対応で月額ゼロ!
- 声からプロ文書までAIにおまかせ。時間短縮、効率アップ。
- 会議のエキスパート、AIレコーダーがあなたをサポート。
- 音声起こし&要約はこれ1台でOK!AIボイスレコーダーは救世主。
Catchyの看板機能だけあって、5つの中でいちばん「使える」と感じたのはこれでした。1クレジットで10案出るので、気に入ったものが1つでもあれば元は取れます。ただし「完璧」「救世主」「全て解決」といった断定的な表現が混ざるため、景品表示法を意識する場面ではそのまま使えません。手直し前提です。
実測してわかった、いちばん大事なこと
5つのツールの出力を通して一貫していたのは、生成物に固有名詞・価格・数値が1つも入らなかったという点です。「高価格帯は高精度」「使い勝手が良い製品は操作性が簡単」といった、誰も否定しないが誰の役にも立たない一般論だけが返ってきます。
これはCatchyの欠陥ではなく、性質です。Catchyは「何を書くか」を決めるツールではなく、「決まっていることをどう並べるか」を引き受けるツールでした。事実は自分で調べて差し込む必要があります。逆に言えば、調べ物が済んでいて骨組みだけ欲しい人には噛み合います。
料金プラン:無料10クレジットから使い放題まで
2026年7月18日に公式サイトを確認した料金体系です。税込/税抜の明記が公式ページになかったため、契約前に必ず公式でご確認ください。
| プラン | 月額 | クレジット | プロジェクト数 |
|---|---|---|---|
| Free | 0円 | 毎月10 | 1つ |
| Starter | 3,000円〜 | 100〜300(選択制) | 無制限 |
| Pro | 9,800円 | 無制限使い放題 | 無制限 |
| Enterprise | 要問合せ | 無制限+独自ツール作成 | 無制限 |
Starterはクレジット数で料金が変わる選択制です(100クレジット=3,000円/200=5,700円/300=8,100円)。1クレジットあたり30円・28.5円・27円という単価になります。
ここに今回の実測値を当てはめると、判断がかなり具体的になります。記事1本の骨格づくりが8クレジットでしたから、Starterの最小構成(100クレジット・3,000円)で月12本程度。記事を月10本以上書くつもりなら、Starterを積み増すより最初からPro(9,800円・使い放題)のほうが計算が合います。
できること:139種類の「型」が最大の武器
Catchyの本質は「文章生成AI」というより、マーケティング文章の型集です。主なツール群:
- 広告・マーケ系 — キャッチコピー、X(Twitter)/Facebook/Google広告のテキスト、LP用コピー、商品説明文
- 記事作成系 — 記事アイデア出しから、SEOを意識した記事の作成サポートまで
- その他 — メール文面、企画書のたたき、SNS投稿文など
ツール一覧を眺めていて意外だったのは、実用系だけでなく「忘れられない元恋人への連絡」「お金を借りたいときの連絡」「晩ごはんのアイデア」といった生活系まで含まれていたことです。139という数字は、業務用途だけで積み上がったものではありません。
正直な注意点
- 消費クレジットが公式サイトから見えない — ログイン後のツール一覧には「× 1」「× 4」と明示されていますが、契約前に見る公式LPには「無料プランでは10クレジットが付与されます」としか書かれていません。判断に必要な情報が、判断した後にしか見えない構造です。 本記事の一覧表がその代わりになれば幸いです。
- 主力ツールほど高い — 記事の本文4クレジット、リライトVer.2は7クレジット。無料枠は実質「記事1本ぶんのお試し」と考えるのが正確です。
- 事実は自分で用意する必要がある — 実測のとおり、固有名詞や数値は生成されません。調査の代わりにはなりません。
- 長文の連続生成には不向きな面も — 型に沿った短〜中文が得意分野です。ブログ記事の量産が主目的なら、記事特化のラクリンのほうが噛み合う場合があります。
- 品質の最終チェックは人間の仕事 — 断定的な表現が混ざるため、景表法・薬機法が絡む分野では特に推敲が必須です。
こんな人におすすめ
- キャッチコピー・広告文・SNS投稿など短い文章を数多く作る人(マーケター・EC運営者・個人事業主)
- プロンプトを考えるのが苦手で、フォーム入力だけで済ませたい人
- 調べ物は自分でやる前提で、構成と言い回しだけ任せたい人
逆に「ブログ記事だけを大量に」なら記事特化型、「自由な対話で何でも」ならChatGPTが向きます。比較記事で自分の用途に合うタイプを確認してみてください。
まとめ:無料10クレジットは「記事1本ぶんのお試し」
今回の実測をひとことにすると、無料プランの10クレジットは記事1本の骨格をちょうど1回作れる量でした。多くも少なくもなく、品質を判断するには足ります。
使うなら順番があります。いちばん高い「記事の本文」(4クレジット)から試すのではなく、1クレジットで10案返ってくる「キャッチコピー(短め)」や「記事タイトル」から始めるほうが、少ない消費で品質を確かめられます。 気に入らなければそこで止めればいいだけです。
作ったSNS投稿文を実際に配信・運用していくフェーズでは、予約投稿やフォロワー管理を無料から使えるSocialDog(SNS管理ツール)のレビューもあわせてどうぞ。
よくある質問
1回の生成で何クレジット消費しますか?
ツールによって0〜7クレジットと幅があります。139ツールのうち112個(80.6%)は1クレジットですが、「記事の本文」は4クレジット、「文章をリライト Ver. 2」は7クレジットです。本記事に全一覧を掲載しています。
無料の10クレジットでどこまでできますか?
実際に試したところ、記事タイトル(1)→導入文(2)→見出し(1)→本文(4)で合計8クレジット、記事1本ぶんの骨格を1回作れました。残り2クレジットでキャッチコピーを10案生成して、ちょうど使い切る計算です。
Catchyは無料で使えますか?
はい。クレジットカード登録不要のFreeプランがあり、毎月10クレジットで生成を試せます。まず無料で生成品質を確かめてから課金を判断するのがおすすめです。
料金プランはどうなっていますか?
Starterは月3,000円〜(100〜300クレジットの選択制)、本格運用向けのProは月9,800円で生成が無制限の使い放題です。税込/税抜の明記が公式ページになかったため、契約前に必ず公式でご確認ください。
生成された文章はそのまま使えますか?
そのままの利用は推奨できません。実測では固有名詞・価格・数値がまったく生成されず、一般論のみが返ってきました。また「完璧」「全て解決」といった断定表現が混ざるため、事実確認と推敲は必須です。
どんな文章が作れますか?
キャッチコピー・広告文・LP用コピー・商品説明・記事アイデア・メール文面など、用途別のテンプレートが139種類用意されています。フォームに沿って入力するだけなので、プロンプトの知識は不要です。
※クレジット消費量・ツール数・生成結果は、2026年7月31日に当サイトが無料プランのアカウントで実際に生成して確認したものです。料金は2026年7月18日時点で公式サイトを確認した情報です。税込/税抜表記を含め、申込前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。