画像生成AIは、目的によって選ぶべきサービスがはっきり分かれます。 文章AI以上に、画像生成はサービスごとの個性が強い分野だからです。無料で気軽に試せるものから本格的なイラスト制作環境まで幅があり、選び方を間違えると「思っていたのと違う」になりがちです。

この記事では、代表的な画像生成AI5つを取り上げ、2026年7月時点の料金・無料枠・商用利用の条件を整理しました。読み終えるころには、あなたの目的に合う1つが決まります。

結論:目的別のおすすめ早見表

先に結論です。あなたが迷ったら、次の基準で選べば大きく外しません。

  • まず無料で体験したい → ChatGPT または Gemini
  • アート作品としてのクオリティ重視 → Midjourney
  • 仕事のデザイン素材・商用の安心感重視 → Adobe Firefly
  • Stable Diffusionでイラスト制作に没頭したい / モデルを自由に選びたい → ConoHa AI Canvas

【重要】ネット上でよく見る4つの誤解を訂正します

比較の前に、検索するとよく出てくるのに事実と違う、あるいは古くなった話を先に整理します。ここを勘違いしたまま使うと、お金の面でも権利の面でも損をします。

誤解①「AIが作った画像は著作権がないから自由に使える」→ 侵害になり得ます

いちばん危険な誤解です。文化庁の文化審議会著作権分科会がまとめた「AIと著作権に関する考え方について」(令和6年3月15日)では、生成・利用段階には、AIを使わない通常の創作活動と同じように著作権法が適用されると整理されています。侵害の判断は類似性(既存の著作物と創作的表現が共通しているか)と依拠性(既存の著作物をもとにして作られたか)の2点です(文化庁(PDF))。

特に見落とされているのが依拠性の扱いです。利用者が既存の著作物を知らなかった場合でも、AIの学習データにその著作物が含まれていれば、依拠性が推認され得るとされています。「AIが勝手に出しただけで自分は知らなかった」は、そのままでは免責の理由になりません。

実務的な結論はシンプルです。 生成物を公開・販売する前に、既存のキャラクターや作品に似ていないかを自分の目で確認する。特定の作品名・作家名をプロンプトに入れて似せにいくのは避ける。この2つを守れば、リスクの大半は避けられます。

誤解②「Midjourneyは無料でも試せる」→ 2023年に廃止されたまま

無料トライアルは2023年に廃止され、2026年8月時点でも復活していません。「無料 Midjourney」で出てくる記事の多くは廃止前の情報か、他サービスと混同したものです。触ってみたいだけなら、無料枠のあるChatGPTかGeminiから始めてください。

なお、当サイトは2026年8月1日時点でMidjourney公式の料金ページを取得できませんでした(従来のURLが404を返します)。円建て価格を掲げる解説記事も見られますが、裏が取れていないため、金額は必ず公式サイトでご確認ください。本記事の表に載せた「10ドル〜」も未検証の数字として扱ってください。ちなみに公式トップページでは、2026年8月1日時点でV8.2の提供が案内されています。

誤解③「Geminiの有料プランは月2,900円から」→ 月725円のプランがあります

Googleの個人向けAIプランは2,900円のGoogle AI Proだけではありません。2026年1月28日に日本で「Google AI Plus」が開始され、同年6月8日の改定で月725円になっています(新規契約・400GBストレージ)。画像生成をそこまで大量に回さないなら、いきなり2,900円のProを選ぶ必要はありません。

誤解④「ChatGPTの有料は3,000円のPlusだけ」→ 中間プランが増えました

ChatGPTも2026年1月に月1,400円の「Go」プランが追加され、日本では円建て課金に移行しています。「Plusは高いから無料のまま」と諦めていた人には、中間の選択肢ができました。

料金プランは、この記事の中で最も早く古くなる部分です。 上の4点も含め、申し込み前には必ず各公式サイトの料金ページで最新の金額をご確認ください。当サイトは金額を確認できなかった項目を「未検証」と明記する方針です。

画像生成AIの選び方(4つの基準)

1. 無料でどこまで試せるか

無料枠は「あり/なし」だけでなく量に大きな差があります。ChatGPTやGeminiは無料で体験できますが、Midjourneyは無料プランがありません(2023年に廃止され、現在も復活していません)。まず無料組で「AIに指示して画像を作る」感覚を掴むのが定石です。

クレジット制のサービスでは、同じ無料枠でも選ぶモデルによって1日に作れる枚数が変わります。日本製のDrop AIは1日30クレジットが毎日補充される設計で、Stable Diffusion XLなら1日6枚、Nano Bananaなら1日3枚という計算になります。

2. 商用利用の条件

ブログのアイキャッチや商品バナーに使うなら、商用利用の条件確認は必須です。サービスによって「有料プランなら可」「使用するモデルのライセンス次第」など条件が異なります。詳細は各サービスの節で解説します。

3. 生成量とコストのバランス

たくさん作るほど、枚数制限・クレジット制・時間課金の違いが効いてきます。「月に数枚」なら無料組で十分、「毎日大量に」なら定額制や時間課金型が有利になります。

4. カスタマイズ性

「プロンプトを入れて出てきたものを使う」だけなら汎用型で十分。好みの画風モデル(Checkpoint)やLoRAを選んで思い通りの絵柄を追求したいなら、Stable Diffusion系の環境が必要になります。ここが最初の大きな分かれ道です。

比較表:主要5サービスの料金と特徴

2026年8月1日時点の情報です。料金・仕様は変動するため、申込前に必ず各公式サイトでご確認ください。

サービス無料枠有料プラン(月額)商用利用特に向いている用途
ChatGPTあり(1日数枚程度)Go 1,400円 / Plus 3,000円可(規約の範囲で)対話しながら手軽に生成・修正
GeminiありAI Plus 725円 / AI Pro 2,900円規約の確認推奨無料で高品質・文字入り画像に強い
Midjourneyなし(2023年に廃止)⚠️未検証(公式料金ページを取得できず)有料プランで可※アート性の高い作品づくり
Adobe Fireflyあり(月25クレジット)Standard 1,580円〜(2,000クレジット)商用前提の設計デザイン素材・Adobe連携
ConoHa AI Canvas各プランに無料利用時間エントリー 1,100円〜(税込)モデルのライセンス次第Stable Diffusionでの本格制作

※Midjourneyは年間売上100万ドル超の企業はPro以上のプランが必要とされてきました。この条件も含め、最新の内容は公式サイトでご確認ください。

それぞれの特徴とおすすめな人

① ChatGPT|対話しながら作れる手軽さNo.1

文章AIとしておなじみのChatGPTは、チャットで指示するだけで画像も生成できます。最大の強みは「もう少し明るく」「文字を入れて」と対話で修正を重ねられること。専門知識ゼロでも意図に近づけていけます。

無料プランでも1日数枚程度は試せるので(上限は時期により変動)、入門として最適。本格的に使うならPlusプラン(3,000円/月・税込)で生成枚数が大きく増えます。

こんな人におすすめ:

  • 画像生成が初めてで、まず体験してみたい人
  • 文章作成と画像作成を1つのツールで済ませたい人

▶ ChatGPT 公式サイトで試す

② Gemini|無料での画質と「文字入り画像」に強い

Googleの画像生成(Nano Banana系モデル)は、無料でも高品質な生成が試せるのが魅力です。特に上位モデルは画像内への日本語・英語の文字入れの正確さに定評があり、サムネイルやバナーづくりと相性が良好。有料のGoogle AI Pro(2,900円/月)で利用枠が広がります。

こんな人におすすめ:

  • お金をかけずに高品質な生成を試したい人
  • 文字入りのサムネイル・バナー画像を作りたい人

▶ Gemini 公式サイトで試す

③ Midjourney|「作品」を作るならいまだ別格

アート性の高い画像で一世を風靡したMidjourney。構図・質感・雰囲気の完成度は現在も高い評価を保っており、公式トップページでは2026年8月1日時点でV8.2が案内されています。注意点は無料プランがないこと。商用利用は有料プラン加入で可能です。料金は上記のとおり当サイトで裏取りできていないため、必ず公式サイトでご確認ください。

こんな人におすすめ:

  • イラスト・アート作品としてのクオリティを最優先する人
  • 月10ドルの投資を惜しまず、作風を追求したい人

▶ Midjourney 公式サイトを見る

④ Adobe Firefly|商用デザインの安心感で選ぶ

Adobe Fireflyは、ライセンス許諾済みのAdobe Stock素材などで学習していることを掲げる、商用利用を前提に設計されたサービスです。PhotoshopやIllustratorとの連携もスムーズで、仕事のデザインフローに組み込みやすいのが強み。無料で月25クレジット、有料はStandard(1,580円/月)からで、2026年の改定で標準モデルでの画像生成は実質使い放題になりました。

こんな人におすすめ:

  • 仕事の制作物に使うため、権利面の安心感を重視する人
  • Adobe製品をすでに使っているデザイナー・ブロガー

▶ Adobe Firefly 公式サイトを見る

⑤ ConoHa AI Canvas|Stable Diffusionを環境構築なしで

GMOのConoHa AI Canvasは、高性能GPUのパソコンを持っていなくても、環境構築なしでStable Diffusionを使えるサービスです。ブラウザだけで、定番のWebUI(AUTOMATIC1111)やノード型のComfyUIをそのまま操作できます。

最大の魅力は自由度。Stable Diffusion 1.5〜XLのモデル(Checkpoint)やLoRAを自分で選んで導入でき、スタンダードプラン以上ならLoRAの自作(Kohya SS)まで可能。「枚数制」ではなく時間ベースの料金(エントリー1,100円/月・税込、毎月10時間のWebUI無料利用時間付き)なので、集中して大量に生成する使い方に向いています。

商用利用は「使用するモデルのライセンスで許可されていれば可」という条件付きなので、モデル選びの際にライセンス表記を確認しましょう。料金プランの詳細や時間課金の節約のコツ、申し込みから最初の1枚を生成するまでの操作手順はConoHa AI Canvasの完全ガイドに1本でまとめています。なお、生成した画像を使ってプレゼン資料まで一気に仕上げたい場合は、MiriCanvasのAIプレゼン機能レビューも参考になります。

こんな人におすすめ:

  • 好みの画風モデルやLoRAで、思い通りのイラストを追求したい人
  • GPUなしのPC・スマホからStable Diffusionを使いたい人

▶ ConoHa AI Canvas 公式サイトを見る

画像生成AIを使うときの3つの注意点

  1. 商用利用の条件は必ず一次情報で確認 — 規約は頻繁に更新されます。この記事の情報も、利用開始前に必ず各公式サイトで最新の規約をご確認ください。
  2. 実在の人物・既存キャラクターの生成は避ける — 肖像権・著作権の侵害リスクがあります。前述のとおり、知らなかったことは免責の理由になりません。生成物の公開前に、特定の作品や人物に酷似していないかチェックを。
  3. 生成画像の「見えない前提」に注意 — 学習データやモデルのライセンスによって、生成物の扱いが変わる場合があります(特にStable Diffusion系のモデル利用時)。
  4. 「サービスの規約でOK」と「著作権法上セーフ」は別物 — 各社の利用規約が商用利用を認めていても、それはそのサービスを使う権利の話であって、生成物が第三者の著作権を侵害しないことまでは保証しません。この2つを混同した解説が非常に多いので注意してください。

まとめ:無料組で体験→目的が固まったら特化型へ

まずはChatGPTかGeminiの無料枠で「AIに画像を作らせる」体験をしてみてください。そのうえで——

作品クオリティを極めたくなったらMidjourney、仕事のデザインに使うならFirefly、モデルを選んで絵柄を追求したくなったらConoHa AI Canvas、という進み方が王道です。

なお、同じ生成AIでも動画のほうは無料枠の事情がまったく違います。各社が無料枠を廃止・一度きり化・有料会員限定化した結果、2026年7月時点で毎日無料で作り続けられるのはAdobe Fireflyだけになりました。6サービスの料金と無料枠の実態は別記事に整理しています。

文章づくりにもAIを使いたいなら、あわせてAI文章作成ツールおすすめ5選の比較記事もどうぞ。

生成した画像を印刷やグッズに使うと、解像度が足りない場面が出てきます。生成側で解決できないときは、あとから引き上げる専用ソフトという手もあります。Aiarty Image Enhancerの料金と制限をまとめた記事では、無料版でどこまで試せるかも確認しています。

よくある質問

無料で使える画像生成AIはどれですか?

ChatGPTとGeminiは無料で体験できます。一方、Midjourneyは無料プランがありません(2023年に廃止され、現在も復活していません)。まず無料組で「AIに指示して画像を作る」感覚をつかむのが定石です。

結局どれを選べばよいですか?

まず無料で体験したいならChatGPTかGemini、アート作品としてのクオリティ重視ならMidjourney、仕事のデザイン素材・商用の安心感重視ならAdobe Firefly、モデルを自由に選んでStable Diffusionで制作したいならConoHa AI Canvasが向きます。

商用利用しても大丈夫ですか?

サービスによって条件が異なります。Adobe Fireflyは商用利用を前提に設計され、Midjourneyは有料プランで可、ConoHa AI Canvasは使用するモデルのライセンス次第です。規約は頻繁に更新されるため、利用開始前に必ず各公式サイトで最新の規約をご確認ください。なお、規約上の商用利用可否と、生成物が第三者の著作権を侵害しないかどうかは別問題です。

AIが生成した画像は著作権フリーとして自由に使えますか?

いいえ。文化庁の「AIと著作権に関する考え方について」(令和6年3月15日)では、生成・利用段階にはAIを使わない通常の創作活動と同じく著作権法が適用され、類似性と依拠性の2点から侵害が判断されるとしています。利用者が既存の著作物を知らなかった場合でも、AIの学習データに含まれていれば依拠性が推認され得るとされているため、「知らなかった」は免責の理由になりません。

なるべく安く始めたい場合、どのプランを見ればよいですか?

Geminiは2,900円のGoogle AI Proの下に、月725円のGoogle AI Plus(2026年1月開始、同年6月に価格改定)があります。ChatGPTも2026年1月に月1,400円のGoプランが追加されました。まずは各サービスの無料枠を使い、足りなくなったらこの中間プランを検討するのが無駄がありません。

好みの画風モデルやLoRAを使いたい場合は?

Stable Diffusion系の環境が必要です。ConoHa AI Canvasなら好みのモデル(Checkpoint)やLoRAを自分で導入でき、スタンダードプラン以上ならLoRAの自作(Kohya SS)まで可能です。

主な出典

※本記事は2026年7月18日に公開し、2026年8月1日に料金プランと著作権の扱いを再確認しました。Midjourneyの料金は公式ページを取得できず未検証のまま掲載しています。 変更される場合があるため、申込前に必ず各公式サイトで最新情報をご確認ください。本記事は法的助言ではありません。判断に迷う場合は弁護士等の専門家にご相談ください。