会議のたびに議事録づくりで30分——その時間、AIでほぼゼロにできます。録音を文字起こしして要約まで作る「AI議事録ツール」は、業務効率化系AIの中でも効果が特に分かりやすいジャンルです。
一方で、この分野は動きが激しく、かつて定番だった無料ツール「CLOVA Note」は2025年7月にサービスを終了しました。この記事では、2026年7月時点で日本語で実用になる4ツールを比較し、移行先・新規導入の指針を整理します。
結論:目的別のおすすめ早見表
- バランスの良い万能型・迷ったらこれ → Notta(無料枠120分/月)
- Web会議(Zoom/Meet/Teams)の記録が中心 → tl;dv
- 国産・シンプルに文字起こし → Rimo Voice
- 完全無料で最低限 → Googleドキュメントの音声入力
AI議事録ツールの選び方(3つの基準)
1. 無料枠でどこまでできるか
毎月の会議量がまだ読めないなら、無料枠の大きさが重要です。Nottaは月120分まで無料、tl;dvは回数制限つきで継続無料利用が可能。まず無料で「自分の会議での認識精度」を確かめるのが失敗しない順序です。
2. リアルタイム記録か、録音ファイルの後処理か
Web会議にボットを参加させてリアルタイム記録するタイプ(tl;dv等)と、録音ファイルをアップロードして文字起こしするタイプがあります。対面会議や取材が多いなら後者への対応が必須です(Googleドキュメント音声入力は録音ファイルの取り込み不可な点に注意)。
3. 話者分離と要約の質
「誰が発言したか」を自動で分けられるか(話者分離)は議事録の実用性を大きく左右します。専用ツールはおおむね対応しますが、無料のGoogle音声入力は非対応です。
比較表:主要4ツール
2026年7月18日時点の調査に基づきます。料金は変動・プラン改定があるため、契約前に必ず公式サイトでご確認ください。
| ツール | 無料枠 | 有料(個人向け・月額) | 話者分離 | 特に向いている用途 |
|---|---|---|---|---|
| Notta | 月120分 | 年払いで月あたり1,200円前後〜(要公式確認) | ○ | 録音・リアルタイム両対応の万能型 |
| tl;dv | あり(回数制限) | Pro 月払い4,980円/年払い実質3,080円 | ○ | Zoom/Meet/TeamsのWeb会議記録 |
| Rimo Voice | トライアルあり | 1,650円〜 | ○ | 国産・シンプルな文字起こし |
| Googleドキュメント音声入力 | 完全無料 | — | × | その場の発話をとりあえず文字化 |
※法人でセキュリティ要件が厳しい場合は、法人特化の「Otolio(旧スマート書記)」(要見積・個人プランなし)も選択肢です。
それぞれの特徴とおすすめな人
① Notta|無料120分から始める万能型
録音ファイルの文字起こし・リアルタイム記録・Web会議連携・要約と、議事録に必要な機能が一通り揃った定番ツール。日本語のフォーマルな会議では高い認識精度が報告されています(雑談・方言では精度が下がるという評価もあり、用途次第)。無料で月120分使えるので、週1の定例会議程度ならまず無料で回せます。
こんな人におすすめ:
- 録音ファイルもWeb会議も1つのツールでこなしたい人
- まず無料で精度を確かめたい人
② tl;dv|Web会議の「見返し」に強い
Zoom・Google Meet・Teamsに記録ボットを参加させ、録画+文字起こし+AIメモをセットで残せるのが持ち味。「あの発言どこだっけ」をタイムスタンプ付きで一瞬で探せるので、商談の振り返りや共有に向きます。無料プランでも日本語文字起こしに対応しています(AIメモ等に回数制限あり)。
こんな人におすすめ:
- 会議のほぼすべてがZoom/Meet/Teamsの人
- 営業チームで商談記録を共有したい人
③ Rimo Voice|国産のシンプル文字起こし
日本語に注力した国産サービスで、個人向けは月1,650円(文字起こしプラン)からと手頃。インターフェースがシンプルで、「議事録の高機能さより、まず正確な文字起こしが欲しい」というニーズに素直に応えます。
こんな人におすすめ:
- 国産サービスの安心感を重視する人
- インタビュー・取材音源の文字起こしが中心の人
④ Googleドキュメント音声入力|0円の最低ライン
Googleアカウントさえあれば完全無料。ドキュメントを開いて音声入力をONにするだけで、その場の発話を文字化できます。ただし録音ファイルの取り込み不可・話者分離なし・雑音に弱いという明確な限界があり、あくまで「メモの代わり」。本格運用の前の入門として使いましょう。
こんな人におすすめ:
- コストゼロで音声の文字化を体験したい人
- 1人の音声メモ・下書きづくりが目的の人
導入時の3つの注意点
- 録音の同意を取る — 会議や取材を録音・AI処理する際は、参加者への事前の同意が基本マナーであり、トラブル防止にもなります。
- 機密情報の扱いを確認 — 各ツールのデータ保存先・学習利用の有無をポリシーで確認してから、社外秘の会議に使いましょう。
- AI要約は必ず目視チェック — 数字や固有名詞の誤認識はどのツールでも起こります。議事録として配布する前に確認を。
まとめ:まずNottaの無料120分で「精度」を確かめる
AI議事録ツールは、自分の会議環境(マイク・話し方・専門用語)での精度がすべてです。スペック表より、無料枠での実地テストが確実。迷ったら万能型のNottaを無料で試し、Web会議中心ならtl;dvを併せて比較するのが2026年の定石です。
ほかのAI活用はAI文章作成ツール比較もどうぞ。
※本記事の料金・仕様は2026年7月18日時点の調査情報です。変更される場合があるため、契約前に必ず各公式サイトでご確認ください。