AI議事録ツールを使えば、会議のたびに30分かかっていた議事録づくりはほぼゼロにできます。 録音を文字起こしして要約まで作るジャンルで、業務効率化系AIの中でも効果が特に分かりやすい分野です。

この分野は動きが激しく、かつて定番だった無料ツール「CLOVA Note」は2025年7月31日の昼12時をもって終了しました。(借りて使うソフトは、事業者がやめれば終わります。 この形そのものの利点と注意点はSaaSとは何かを図で説明した記事にまとめました)この記事では日本語の実務に使える4ツールを比較したうえで、Notta(ノッタ)については料金プラン・文字起こし精度・セキュリティ・無料トライアルの条件まで、公式情報をもとに1本で判断できるところまで掘り下げます。

先に書いておきます。CLOVA Noteの公式な後継は「LINE WORKS AiNote」です。

CLOVA Note公式のお知らせによれば、β版は正式リリースにあたって「LINE WORKS AiNote」へ名前を変え、2025年2月4日からデータの移行サービスが提供されました。乗り換え先を探しているだけなら、まずそちらを見てください。 この記事はそのうえで、他の選択肢と並べて選び直したい人向けです。

なお同じお知らせに、無料プランについて「有償プラン発売済みのため、現在は学習されています」と書かれています。 データの扱いを気にするなら、この点は後述の比較表で確かめてください。

📄 この記事の作り方

本記事は各サービスの公式料金表・ヘルプ・利用規約を突き合わせた公開情報ベースの比較です。いずれのツールも、運営者がアカウントを作って文字起こしを試したものではありません。 したがって精度の比較は、当サイトが測った数字ではありません。各社が公表している値と、その測り方の条件を並べています。

料金と提供条件は2026年7月18日〜20日に確認し、2026年9月6日に、Nottaと Rimo Voice については料金表・セキュリティページ・会社概要・特定商取引法に基づく表記まで読み直しました。 その結果、当サイトが以前この記事に書いていた数値のうち3件が公式の記載と違っていたので、本文中に訂正として残しています。

tl;dv と Googleドキュメント音声入力は、2026年7月の確認から更新していません。 料金が変わっている可能性があるので、その2つは公式ページで確かめてください。

結論:目的別のおすすめ早見表

  • バランスの良い万能型・迷ったらこれ → Notta(無料枠120分/月)
  • Web会議(Zoom/Meet/Teams)の記録が中心 → tl;dv
  • 国産・シンプルに文字起こし → Rimo Voice
  • 完全無料で最低限 → Googleドキュメントの音声入力

AI議事録ツールの選び方(3つの基準)

1. 無料枠は「月の合計」ではなく「1回あたりの上限」で見る

多くの比較記事は無料枠を「月◯分」でしか書きません。ですが実際に使うと、効いてくるのは1回の連続録音の上限のほうです。

たとえばNottaの無料プランは月120分ですが、1回の連続録音は3分までという制限があります。合計時間だけを見て「月2時間の会議なら無料でいける」と考えると、1時間の会議を録った瞬間に破綻します。

つまり無料枠は「実務を回すための枠」ではなく、自分の会議環境で認識精度が出るかを測るための枠だと捉えるのが正解です。この前提を持って比較表を見てください。

無料枠の上限が「合計」以外の軸で効いてくるのは、このジャンルに限りません。家計簿アプリでも、マネーフォワード MEの無料会員は連携できる金融サービスが最大4件までという形で、時間でも金額でもない上限がかかります。無料枠を見るときは、何が制限の単位になっているかを先に確かめてください。

2. リアルタイム記録か、録音ファイルの後処理か

Web会議にボットを参加させてリアルタイム記録するタイプ(tl;dv等)と、録音ファイルをアップロードして文字起こしするタイプがあります。対面会議や取材が多いなら後者への対応が必須です(Googleドキュメント音声入力は録音ファイルの取り込み不可な点に注意)。

3. 話者分離と要約の質

「誰が発言したか」を自動で分けられるか(話者分離)は議事録の実用性を大きく左右します。専用ツールはおおむね対応しますが、無料のGoogle音声入力は非対応です。なお、話者分離は専用ツールでも万能ではありません。参加者が3人以上・声質が似ていると誤りやすいという共通の弱点があります。

比較表:主要4ツール

2026年7月時点の調査に基づきます。料金は変動・プラン改定があるため、契約前に必ず公式サイトでご確認ください。

ツール無料枠(月合計)無料枠の1回あたり上限有料(個人向け・月額)話者分離特に向いている用途
Notta月120分1回3分まで月払い1,980円/年払い実質1,185円○録音・リアルタイム両対応の万能型
tl;dvあり(回数制限)回数制限あり(時間上限は公式で要確認)Pro 月払い4,980円/年払い実質3,080円○Zoom/Meet/TeamsのWeb会議記録
Rimo Voiceトライアルあり—1,650円〜○国産・シンプルな文字起こし
Googleドキュメント音声入力完全無料制限なし(ただし録音ファイル取り込み不可)—×その場の発話をとりあえず文字化

※法人でセキュリティ要件が厳しい場合は、法人特化の「Otolio(旧スマート書記)」(要見積・個人プランなし)も選択肢です。

以下では、まず本命のNottaを1章まるごと使って掘り下げ、そのあとに残る3ツールを整理します。

【本命】Nottaを徹底解説

AI文字起こし・議事録作成ツール Notta

録音ファイルの文字起こし・リアルタイム記録・Web会議連携・要約と、議事録に必要な機能が一通り揃った定番ツールです。ここからは料金・精度・セキュリティ・トライアル条件を、2026年7月時点の公式情報ベースで順に見ていきます。

Nottaとは?30秒でわかる要点

  • 音声・動画を自動でテキスト化するAI文字起こし・議事録作成クラウドサービス
  • 運営はNotta株式会社(東京都千代田区神田神保町・設立2022年5月25日・代表者名 Ryan Zhang・従業員150名※グローバル拠点含む)。会社概要に適格請求書発行事業者の登録番号(T5010001226919)も出ているので、経費で落とす前提でも確認しやすい
  • 公式トップの表記で日経225銘柄の72%が利用、累計1,500万人・導入企業5,000社超(2026年9月6日確認)
  • 58言語に対応。Zoom・Teams・Google Meet・Webexとの連携で会議を自動記録
  • 無料プランあり(月120分)。年払いは月払い比で約40%オフ

料金プラン:無料の120分から、個人向けは年払い実質月1,185円

公式サイトの料金情報(税込)を整理すると次の通りです。年払いにすると月払いより約40%安くなります。

プラン月払い年払い(実質月額/年額)月間文字起こし1回の連続録音
フリー0円—120分/月3分まで
プレミアム(個人向け)1,980円1,185円(年14,220円)1,800分(30時間)/月長時間可
ビジネス(組織向け・1ユーザー)4,180円2,508円(年30,096円)無制限長時間可
  • フリーの主な制限:ファイルインポート50個/月、AI要約 月10回まで、基本の話者識別
  • プレミアムの追加:テキスト翻訳、ダウンロード、単語登録、AI要約の上限アップ、ファイルインポート増
  • ビジネスの追加:画面録画(動画保存)、セキュリティログ管理など

以前この記事では「AI要約やインポートの上限回数は資料により変動が見られるため断定しません」と書いていましたが、2026年9月6日時点の公式料金表には数値が明記されていますので、そのまま載せます。

プランファイルインポートAI要約1回の連続録音
フリー50個/月10回/月3分
プレミアム100個/月100回/月5時間
ビジネス200個/月(1アカウントあたり)200回/月(1アカウントあたり)5時間
エンタープライズ無制限無制限5時間

注目したいのは、有料プランでも1回の連続録音は5時間が上限だという点です。 半日がかりの研修や終日のワークショップを1本で録ろうとすると、上位プランでも足りません。

リアルタイム翻訳は別料金です。 1か国語リアルタイム翻訳が月858円、2か国語文字起こし・翻訳が月1,320円(いずれも年間プランの単月換算)で、プレミアム以上のプランでのみ購入できます。多言語の会議が主目的なら、本体の月額だけで見積もらないでください。

なお教育機関発行のメールアドレスで新規登録すると50%割引が適用されます。学生・教職員はここから確認してください。

無料プランでどこまでできるか

Nottaのフリープランは、月120分・1回の連続録音は3分までという枠です。ここを正しく理解しておくと、期待とのズレを防げます。

現実的に言うと、無料枠だけで実務の議事録を回すのは厳しいのが正直なところです。1回3分の制限があるため、1時間の会議をまるごと文字起こしする用途には向きません。連続した長時間の記録は有料プラン(プレミアム以上)が前提になります。

一方で、「自分の会議環境でどれくらい正確に文字起こしできるか」を確かめる用途なら無料枠で十分です。手持ちの録音を数分ぶん取り込み、自分の話し方・マイク・専門用語での認識精度をノーリスクで検証できます。まずここで精度を確かめてから有料に進むのが、失敗しない順序です。

▶ Notta 公式サイトで無料で試す

主な機能:文字起こしから会議連携・スケジューラーまで

文字起こしと対応言語

  • 58言語に対応(日本語・英語・中国語・韓国語・仏・独 など)
  • 音声(wav/mp3/m4a等)・動画(mp4/mov/avi等)のインポートに対応
  • ※複数言語の自動検出は非搭載。録音やインポートの前に、発話する言語を手動で指定する必要があります

Web会議連携(Notta Bot)

Zoom・Microsoft Teams・Google Meet・Webexに「Notta Bot」を自動参加させ、会議開始と同時に録音・文字起こしを始められます。自分で録音ボタンを押す手間がなく、記録し忘れを防げます。

スケジューラー

Googleカレンダーと連携し、予定に入っている会議を自動で録音・文字起こし。予約ページを作って外部との日程調整に使うこともできます。

画面収録

PC画面・カメラ・音声を同時に記録できます(全プランで利用可)。フリーは連続30分・テキストは冒頭3分のみ閲覧、有料は連続2時間・全文閲覧という違いがあります。

AIアシスタント「Notta Brain」は本体と別契約

蓄積した文字起こしやアップロード資料を横断的に分析するAIアシスタントです。「@」メンションで特定のデータを指定して要約を指示したり、定例レポートを自動化したりでき、Slack/LINE連携にも対応します。

重要:Notta本体の有料プランとNotta Brainは別契約です。一方を契約しても、もう一方の有料枠は付きません。

蓄積した議事録に自然言語で質問し、必要な情報だけを引き出す「AIアシスタント」を、あなたが単体で使いたいなら、Notta Brainを個別に申し込めます。

AIアシスタント Notta Brain

精度と対応言語のリアル

Nottaの公式FAQは、精度についてこう書いています。「フォーマルな会議など、発言が明瞭で整然と行われる場面では、認識制度は98.86%以上です」。注記として「収音が困難な環境では、認識精度が低下する場合があります」とも添えられています。

⚠️ 訂正:当サイトはこの数字を2か所まちがえていました

2026年9月6日に公式を読み直したところ、当サイトが以前この記事に書いていた「日本語で約95%以上、環境が良好なときは最大98.86%」は、公式の記載と食い違っていました。

  • 公式は「98.86%以上」で、「最大98.86%」ではありません。「最大」と書くと上限に読めますが、公式は下限として提示しています
  • 「日本語で約95%以上」という数値は、公式サイトに見当たりませんでした。出所が確認できないため削除します

精度の数字は購入の判断を左右します。出典が付けられない数値は、載せないほうが読者のためになると考えて直しました。

ただし、次のような条件では精度が落ちます。

  • 方言・早口・カジュアルな雑談が多い会話
  • 雑音・反響が大きい環境での録音
  • 3人以上の話者分離(声質が似ていると誤りやすい)

どのツールでも共通ですが、AIの文字起こしは万能ではありません。議事録として配布する前の事後チェックは必須と考えておきましょう。指向性マイクを使う、静かな環境で録るといった工夫で精度は改善します。

安全性・セキュリティ:「Nottaはどこの国の会社?」への回答

「Nottaは中国企業では?」という不安を目にすることがあります。ここは事実ベースで中立に整理します。

公式に書いてあることだけを、書いてあるとおりに並べます。

項目公式の記載出典
運営Notta株式会社(東京都千代田区)会社概要
データの保管場所「すべてのデータは日本国内に保管されます」公式FAQ
バックアップ「バックアップデータを国内のデータセンターで保存」セキュリティ
通信HTTPS。転送データは対称鍵と非対称鍵の組み合わせで暗号化セキュリティ
パスワードSHA256でハッシュ処理。転送・保存はしないセキュリティ
ISO 270012023年9月に取得公式FAQ
SOC 2Type1を2022年9月29日、Type2を2023年2月12日に取得セキュリティ
その他HIPAA・GDPR・APPI・CCPAへの準拠を明記。社内にCPOとCISOを設置セキュリティ

⚠️ 訂正:当サイトは保管先と暗号化方式を書きすぎていました

以前この記事には「データ保管はAWS東京リージョン(日本国内)」「保存データはAES-256で暗号化」と書いていましたが、どちらも公式サイトには記載がありませんでした(2026年9月6日確認)。

公式が書いているのは「すべてのデータは日本国内に保管されます」までで、どのクラウド事業者のどのリージョンかは公開されていません。暗号化方式も「対称鍵暗号化と非対称鍵暗号化の組み合わせ」とあるだけで、AES-256という指定はありません。

保管先と暗号化方式は、機密情報を扱う会社が導入可否を決める材料そのものです。 具体的すぎる数字を出典なしで書いていたので、公式の表現に戻しました。より詳しい情報が要るなら、公式が「セキュリティシート(経済産業省のセキュリティチェックシート様式に準拠)」をフォーム入力で配布しているので、そちらを取り寄せてください。

つまり、日本法人の運営・国内保管・国際認証の取得という事実はそろっています。過度に持ち上げる必要はありませんが、セキュリティ面で極端に不安視する材料も見当たらない、というのが公平な見方です。

ただし1点だけ、プランによって条件が変わるものがあります。次の節で扱います。

「AI学習なし」を選べるのは、どのプランか

会議の音声は、その会社でいちばん機密性が高いデータのひとつです。「入力したデータをAIの学習に使わせない」設定が、どのプランから選べるかは、月額の数百円差より先に見るべき条件だと考えます。3ツールの公式表記を並べます。

ツール「AI学習なし」の扱い出典
Nottaエンタープライズ(要相談)の「すべてのビジネス機能+」に記載。士業向け特別プランにも記載料金プラン
Rimo Voice最安の文字起こしプラン(月1,650円・税込)の機能一覧に「AI学習なし」と明記Rimo Voice 料金プラン
LINE WORKS AiNote無料プランについて公式が「有償プラン発売済みのため、現在は学習されています」と明記CLOVA Note公式

Nottaは万能型ですが、この軸だけは最安ではありません。 月1,980円のプレミアムでも月4,180円のビジネスでも、料金表の「AI学習なし」はエンタープライズ側に置かれています。エンタープライズは「要相談」なので、金額は問い合わせないと分かりません。

一方のRimo Voiceは、月1,650円のいちばん安いプランの機能一覧に「AI学習なし」が並んでいます(あわせて「データ保管30日」も記載)。機密性の高い会議を扱っていて、かつ文字起こしができれば十分なら、ここは素直にRimo Voiceのほうが条件が良いという読み方になります。

⚠️ 当サイトはNottaのアフィリエイトプログラムに参加していますが、この軸ではNottaを勧めません。 判断材料としてそのまま書いています。逆に、録音とリアルタイムとWeb会議連携を1本でまかないたい、要約まで欲しい——という用途なら、Nottaの万能さは今も有力です。どちらが上かではなく、あなたが何を守りたいかで決まります。

▶ Notta 公式サイトで無料で試す

無料トライアルの注意点:Web版とアプリ版で内容が違う

Nottaには3日間・プレミアム相当をお試しできる無料トライアルがありますが、申し込む経路によって条件が大きく異なります。ここは見落としやすいので要注意です。

  • Webブラウザ版:お試し文字起こし300分/3日間。クレジットカード決済。キャンセルしても、3日間の期間終了までは有料機能が維持されます。
  • モバイルアプリ版:お試し1,800分/3日間。Apple ID/Google Play決済。キャンセルすると即座に無料プランへ移行します。かつ、終了日時の24時間前までに解約しないと年額プランへ自動更新されます。

とくにアプリ版は自動更新に注意してください。試すだけのつもりが年額契約になってしまわないよう、解約タイミングをカレンダーに控えておくと安心です。

契約と解約の条件(特定商取引法に基づく表示から)

料金ページには書かれていない、契約したあとで効いてくる条件です。Nottaの特定商取引法に基づく表示を2026年9月6日に確認しました。

  • 月額プランは1か月、年間プランは1年が提供期間。いずれも所定の方法で解約しない限り自動更新されます
  • 解約しても日割り計算による精算は行われません。 ただし支払済みの利用期間中はそのまま使え、期間の経過をもって自動更新が止まります(即日停止ではありません)
  • 支払いはクレジットカード(Visa・Mastercard・American Express)。ビジネスとエンタープライズは銀行振込の請求書払いにも対応します
  • 問い合わせ対応は土日祝を除く平日10時〜19時

⚠️ 公式サイト内で決済手段の記載が食い違っています。 トップページのよくあるご質問には「JCB, VISA, Mastercard, Discover, American Express」と5ブランドが挙がっていますが、特定商取引法に基づく表示には Visa・Mastercard・American Express の3つしか書かれていません(2026年9月6日時点)。JCBしか持っていない場合は、申し込む前に確認しておいたほうが安全です。

Nottaの正直なデメリット

公式情報と公開されている利用者評価から分かる範囲でも、次の点は把握しておくべきです。

  1. 話者分離は万能ではない — 参加者が3人以上、あるいは声質が似ていると、誰の発言かを誤ることがあります。
  2. 騒がしい環境・反響に弱い — 雑音や反響が多いと誤変換が増えます。指向性マイクの利用が推奨されます。
  3. 方言・早口・カジュアル会話で精度が落ちる — フォーマルな会議ほど得意、雑談ほど苦手という傾向です。
  4. 無料枠は1回3分制限 — 精度確認には十分でも、実務の議事録づくりには不向きです。長時間の記録が要るなら、プレミアム以上へ進んでください。
  5. AI要約は誤りうる — 数字や固有名詞の誤認識は起こり得るため、目視チェックが欠かせません。
  6. 言語の自動検出がない — 録音・インポート前に発話言語を手動指定する必要があります。

Nottaが向く人・向かない人

向いている人:

  • 録音ファイルもWeb会議も1つのツールでまとめて記録したい人
  • 会議メモに追われず、本題の議論に集中したい人(「言った言わない」の防止にも有効)
  • 面接・取材など、話者分離が役立つ場面が多い人
  • 日本法人運営・国内保管・国際認証といったセキュリティ要件を重視する人

向かない人:

  • 完全無料だけで長時間の議事録を回したい人(1回3分制限がネック)→ 有料のプレミアム(年払い実質月1,185円)が前提になります
  • 雑談・方言中心の音源を高精度で残したい人(事後チェックの手間が増えます)→ まずマイクと録音環境を見直すと、精度は改善します
  • Web会議の「録画つき見返し」が主目的の人 → 次章のtl;dvのほうが素直です

Notta本体以外の選択肢

Nottaには、本体プラン以外にもオプションがあります。

  • 多言語リアルタイム翻訳アドオン:1か国語 月858円(年10,296円)/2か国語 月1,320円(年15,840円)。海外とのやり取りが多い人向けの追加機能です。
  • 専用ハードウェア:Nottaのエンジンを載せた録音デバイスも販売されています。カード型のICレコーダー「Notta Memo」(税込23,500円/台・月300分の文字起こし枠付き)とイヤホン型の「ZENCHORD 1」があり、どちらも購入者にNottaのスタータープランが付きます。詳しくはNotta Memoとイヤホン型ZENCHORD 1の比較レビューで解説しています。

Notta以外の3ツール

② tl;dv|Web会議の「見返し」に強い

Zoom・Google Meet・Teamsに記録ボットを参加させ、録画+文字起こし+AIメモをセットで残せるのが持ち味。「あの発言どこだっけ」をタイムスタンプ付きで一瞬で探せるので、商談の振り返りや共有に向きます。無料プランでも日本語文字起こしに対応しています(AIメモ等に回数制限あり)。

Nottaとの分かれ目は録画が要るかどうかです。テキストの議事録だけで足りるならNotta、後から映像込みで見返して共有したいならtl;dvが素直な選択になります。

こんな人におすすめ:

  • 会議のほぼすべてがZoom/Meet/Teamsの人
  • 営業チームで商談記録を共有したい人

▶ tl;dv 公式サイトで無料で試す

③ Rimo Voice|国産のシンプル文字起こし

日本語に注力した国産サービスで、個人向けは月1,650円(文字起こしプラン)からと手頃。インターフェースがシンプルで、「議事録の高機能さより、まず正確な文字起こしが欲しい」というニーズに素直に応えます。

Nottaのプレミアム(年払い実質月1,185円)より月額は高くなりますが、機能を絞って迷わず使いたいなら候補になります。

こんな人におすすめ:

  • 国産サービスの安心感を重視する人
  • インタビュー・取材音源の文字起こしが中心の人

▶ Rimo Voice 公式サイトを見る

④ Googleドキュメント音声入力|0円の最低ライン

Googleアカウントさえあれば完全無料。ドキュメントを開いて音声入力をONにするだけで、その場の発話を文字化できます。ただし録音ファイルの取り込み不可・話者分離なし・雑音に弱いという明確な限界があり、あくまで「メモの代わり」。本格運用の前の入門として使いましょう。

こんな人におすすめ:

  • コストゼロで音声の文字化を体験したい人
  • 1人の音声メモ・下書きづくりが目的の人

▶ Googleドキュメントを開く

精度が出なかったときは、ツールより先に「集音」を疑う

無料枠で試して精度に不満が出たとき、多くの人はツールを乗り換えようとします。ですが上でまとめたとおり、精度が落ちる条件(雑音・反響・3人以上の話者分離・早口)はツール横断でほぼ共通です。ソフトを替えても同じ壁に当たることが少なくありません。

先に効くのは、入力側=集音の改善です。

  1. マイクを話者に近づける(スマホを机の端に置いたままにしない)
  2. 反響の大きい会議室を避ける、あるいは吸音のある席を選ぶ
  3. 専門用語・社内略称は単語登録する(Nottaはプレミアム以上)
  4. それでも足りなければ、マイクを増やした専用デバイスを検討する

4つ目の選択肢としては、複数マイクで卓上集音できるカード型のNotta Memo・イヤホン型ZENCHORD 1のレビューや、スマホの通話録音まで対応するPLAUD(プラウド)のAIボイスレコーダー比較があります。いずれも本体購入でNottaやPLAUDの無料枠が付くため、「ソフトの月額 vs ハードの買い切り」で総額を比べるのが現実的な判断になります。

PLAUDは2026年10月から、資料づくりや自動化を「Plaudクレジット」で払う仕組みを足しました。文字起こしの枠は変わりませんが、総額を比べるときはPlaudクレジットで有料になる操作も入れておくと確実です。

導入時の3つの注意点

  1. 録音の同意を取る — 会議や取材を録音・AI処理する際は、参加者への事前の同意が基本マナーであり、トラブル防止にもなります。
  2. 機密情報の扱いを確認 — 各ツールのデータ保存先・学習利用の有無をポリシーで確認してから、社外秘の会議に使いましょう。Nottaの場合、AI処理の完全なオプトアウトはエンタープライズプラン限定です。
  3. AI要約は必ず目視チェック — 数字や固有名詞の誤認識はどのツールでも起こります。議事録として配布する前に確認を。

まとめ:まずNottaの無料120分で「精度」を確かめる

AI議事録ツールは、自分の会議環境(マイク・話し方・専門用語)での精度がすべてです。スペック表より、無料枠での実地テストが確実。

Nottaの強みは、録音・リアルタイム・Web会議連携・要約まで一通りそろった万能さと、日本法人運営・国内AWS・国際認証というセキュリティの安心感にあります。一方で、精度は環境に左右され、無料枠は1回3分制限という現実もあります。

だからこそ進め方はシンプルです。無料の120分で数分の録音を試して認識精度を確かめ、納得したらプレミアム(年払い実質月1,185円)へ進んでください。あなたの目的がWeb会議の録画つき見返しならtl;dv、集音そのものに課題があるなら専用デバイスを検討してください。この順で考えれば、大きく外しません。

会議や取材を録音・AI処理する際は、参加者への事前の同意が基本マナーです。トラブル防止のためにも忘れずに。

▶ Notta 公式サイトで無料で試す

ほかのAI活用はAI文章作成ツール比較もどうぞ。

よくある質問

結局どのAI議事録ツールがおすすめですか?

迷ったら、録音・リアルタイム両対応で無料枠のあるバランス型のNotta(無料枠120分/月)です。Web会議の録画つき見返しが中心ならtl;dv、国産でシンプルな文字起こしならRimo Voice、完全無料で最低限ならGoogleドキュメントの音声入力が向きます。

無料で使えるツールはありますか?

あります。Nottaは月120分まで無料、tl;dvは回数制限つきで継続無料利用が可能、Googleドキュメントの音声入力は完全無料です。ただしNottaの無料枠は1回の連続録音が3分までなので、長時間の会議をまるごと録る用途には向きません。まずは無料枠で、自分の会議での認識精度を確かめるのがおすすめです。

録音した音声ファイルを文字起こしできますか?

Nottaなどの専用ツールは録音ファイルのアップロードに対応しています。一方、Googleドキュメントの音声入力は録音ファイルの取り込みができない点に注意が必要です。

CLOVA Noteの代わりになるツールはどれですか?

公式の後継サービスは「LINE WORKS AiNote」です。 CLOVA Noteβは2025年7月31日の昼12時に終了し、正式版として名前を変えて提供されています。2025年2月4日からデータの移行サービスも用意されていました。まずはそちらを確認してください。そのうえで他の選択肢と比べたい場合は、録音・リアルタイムの両方に対応し無料枠のあるNottaが候補になります。ただしLINE WORKS AiNoteの無料プランは、公式が「現在は学習されています」と明記している点は、機密性の高い会議では判断材料になります。

Nottaはどこの国の会社ですか?

運営はNotta株式会社で、所在地は東京都千代田区神田神保町、設立は2022年5月25日、代表者名はRyan Zhang、従業員は150名(グローバル拠点を含む)と会社概要に記載されています。公式FAQには「すべてのデータは日本国内に保管されます」とあります。ただし、どのクラウド事業者のどのリージョンかは公開されていません。 認証はISO 27001を2023年9月に、SOC 2はType1を2022年9月29日・Type2を2023年2月12日に取得しています。

Nottaの文字起こし精度はどれくらいですか?

公式FAQの表記は「フォーマルな会議など、発言が明瞭で整然と行われる場面では、認識制度は98.86%以上」です。「収音が困難な環境では、認識精度が低下する場合があります」とも書かれています。方言・早口・雑音・3人以上の話者分離では精度が落ちるため、事後チェックは必要です。

入力した音声がAIの学習に使われないようにできますか?

Nottaでは、料金表に「AI学習なし」が挙がっているのはエンタープライズプラン(要相談)と士業向け特別プランだけです。フリー・プレミアム・ビジネスの機能一覧には記載がありません。一方Rimo Voiceは、最安の文字起こしプラン(月1,650円・税込)の機能一覧に「AI学習なし」と明記されています。機密性の高い会議を扱うなら、月額よりここを先に見てください。

Nottaのプレミアムプランの料金はいくらですか?

月払い1,980円、年払いなら実質月1,185円(年14,220円)で、月1,800分(30時間)まで文字起こしできます。

会議の録音に相手の同意は必要ですか?

参加者への事前の同意を取るのが基本マナーで、トラブル防止にもなります。会社によっては録音自体を規定で制限している場合があるため、業務利用の前に社内ルールの確認もおすすめします。

ソフトと専用デバイス、どちらを選ぶべきですか?

まずは無料枠のあるソフト(Notta等)で自分の会議環境の精度を確かめるのが先です。そのうえで雑音や集音距離が原因で精度が出ない、スマホを机に出せないといった事情があるなら、複数マイクを積んだ専用デバイスが選択肢になります。詳しくはNotta Memo・ZENCHORD 1のレビューとPLAUDの比較記事をご覧ください。

出典

Notta と Rimo Voice は 2026年9月6日、tl;dv と Googleドキュメント音声入力は 2026年7月18〜20日に確認しています。

Notta(Notta株式会社)

その他

※料金・仕様は変更される場合があります。tl;dv と Googleドキュメント音声入力は2026年7月の確認から更新していないため、契約前に必ず各公式サイトでご確認ください。