会議のたびに議事録づくりで30分——その時間は、AIの文字起こしでほぼゼロにできます。録音した音声をそのままテキスト化し、要約まで自動で作る「AI議事録ツール」の中でも、日本語で定番として名前が挙がるのがNotta(ノッタ)です。

この記事では、Nottaの料金プラン・無料枠・文字起こし精度・セキュリティを、2026年7月時点の公式情報をもとに整理しました。AI議事録ツール比較記事でNottaを「録音・リアルタイム両対応の万能型」として紹介しましたが、本記事はその詳細版レビューです。

AI文字起こし・議事録作成ツール Notta

Nottaとは?30秒でわかる要点

  • 音声・動画を自動でテキスト化するAI文字起こし・議事録作成クラウドサービス
  • 運営はNotta株式会社(日本法人)。データは国内で管理される
  • 日経225企業の72%が採用、グローバル登録ユーザーは1,000万人超(2025年5月時点)
  • 58言語に対応。Zoom・Teams・Google Meet・Webexとの連携で会議を自動記録
  • 無料プランあり(月120分)。年払いは月払い比で約40%オフ

料金プラン:無料の120分から、個人向けは実質月1,185円〜

公式サイトの料金情報(税込)を整理すると次の通りです。年払いにすると月払いより約40%安くなります。

プラン月払い年払い(実質月額/年額)月間文字起こし1回の連続録音
フリー0円120分/月3分まで
プレミアム(個人向け)1,980円1,185円(年14,220円)1,800分(30時間)/月長時間可
ビジネス(組織向け・1ユーザー)4,180円2,508円(年30,096円)無制限長時間可
  • フリーの主な制限:ファイルインポート50個/月、AI要約 月10回まで、基本の話者識別
  • プレミアムの追加:テキスト翻訳、ダウンロード、単語登録、AI要約の上限アップ、ファイルインポート増
  • ビジネスの追加:画面録画(動画保存)、セキュリティログ管理など

なお、AI要約やインポートの上限回数は資料により変動が見られるため、細かい数値はここでは断定しません。契約前に公式サイトで最新の上限をご確認ください。より高度なセキュリティやAI機能のオプトアウトが必要な場合は、エンタープライズプラン(要問い合わせ)も用意されています。

無料プランでどこまでできるか

Nottaのフリープランは、月120分・1回の連続録音は3分までという枠です。ここを正しく理解しておくと、期待とのズレを防げます。

現実的に言うと、無料枠だけで実務の議事録を回すのは厳しいのが正直なところです。1回3分の制限があるため、1時間の会議をまるごと文字起こしする用途には向きません。連続した長時間の記録は有料プラン(プレミアム以上)が前提になります。

一方で、「自分の会議環境でどれくらい正確に文字起こしできるか」を確かめる用途なら無料枠で十分です。手持ちの録音を数分ぶん取り込み、自分の話し方・マイク・専門用語での認識精度をノーリスクで検証できます。まずここで精度を確かめてから有料に進むのが、失敗しない順序です。

主な機能:文字起こしから会議連携・AIアシスタントまで

文字起こしと対応言語

  • 58言語に対応(日本語・英語・中国語・韓国語・仏・独 など)
  • 音声(wav/mp3/m4a等)・動画(mp4/mov/avi等)のインポートに対応
  • 複数言語の自動検出は非搭載。録音やインポートの前に、発話する言語を手動で指定する必要があります

Web会議連携(Notta Bot)

Zoom・Microsoft Teams・Google Meet・Webexに「Notta Bot」を自動参加させ、会議開始と同時に録音・文字起こしを始められます。自分で録音ボタンを押す手間がなく、記録し忘れを防げます。

スケジューラー

Googleカレンダーと連携し、予定に入っている会議を自動で録音・文字起こし。予約ページを作って外部との日程調整に使うこともできます。

画面収録

PC画面・カメラ・音声を同時に記録できます(全プランで利用可)。フリーは連続30分・テキストは冒頭3分のみ閲覧、有料は連続2時間・全文閲覧という違いがあります。

AIアシスタント「Notta Brain」

蓄積した文字起こしやアップロード資料を横断的に分析するAIアシスタントです。「@」メンションで特定のデータを指定して要約を指示したり、定例レポートを自動化したりでき、Slack/LINE連携にも対応します。

重要:Notta本体の有料プランとNotta Brainは別契約です。一方を契約しても、もう一方の有料枠は付きません。

精度と対応言語のリアル

Nottaの文字起こし精度は、日本語で約95%以上、環境が良好なときは最大98.86%とされる高い水準です。フォーマルな会議やクリアな録音では、実用に足る認識が期待できます。

ただし、次のような条件では精度が落ちます。

  • 方言・早口・カジュアルな雑談が多い会話
  • 雑音・反響が大きい環境での録音
  • 3人以上の話者分離(声質が似ていると誤りやすい)

どのツールでも共通ですが、AIの文字起こしは万能ではありません。議事録として配布する前の事後チェックは必須と考えておきましょう。指向性マイクを使う、静かな環境で録るといった工夫で精度は改善します。

安全性・セキュリティ:「Nottaはどこの国の会社?」への回答

「Nottaは中国企業では?」という不安を目にすることがあります。ここは事実ベースで中立に整理します。

  • 運営はNotta株式会社(日本法人)。データ保管はAWS東京リージョン(日本国内)
  • 通信はTLS暗号化、保存データはAES-256で暗号化
  • 国際規格 ISO/IEC 27001 を取得、SOC 2 Type II 報告書も取得
  • AI学習:ユーザーがアップロードした音声・文字起こしを、他者向けのAI学習には使用しない方針

つまり、日本法人の運営・国内AWSでの保管・国際認証の取得という事実がそろっています。過度に持ち上げる必要はありませんが、セキュリティ面で極端に不安視する材料も見当たらない、というのが公平な見方です。

ひとつ注意点があります。AI処理を完全にオプトアウトするスイッチはエンタープライズプラン限定です。厳格な機密情報を扱う場合は、プラン選定の段階で検討しておくのが安全です。

▶ Notta 公式サイトで無料で試す

無料トライアルの注意点:Web版とアプリ版で内容が違う

Nottaには3日間・プレミアム相当をお試しできる無料トライアルがありますが、申し込む経路によって条件が大きく異なります。ここは見落としやすいので要注意です。

  • Webブラウザ版:お試し文字起こし300分/3日間。クレジットカード決済。キャンセルしても、3日間の期間終了までは有料機能が維持されます。
  • モバイルアプリ版:お試し1,800分/3日間。Apple ID/Google Play決済。キャンセルすると即座に無料プランへ移行します。かつ、終了日時の24時間前までに解約しないと年額プランへ自動更新されます。

とくにアプリ版は自動更新に注意してください。試すだけのつもりが年額契約になってしまわないよう、解約タイミングをカレンダーに控えておくと安心です。

Notta Memo・翻訳アドオン

Nottaには、本体プラン以外にもオプションがあります。

  • Notta Memo:専用ハードのICレコーダー。税込23,500円/台(月300分の文字起こし枠付き)。スマホを介さず単体で録れるのが利点です。
  • 多言語リアルタイム翻訳アドオン:1か国語 月858円(年10,296円)/2か国語 月1,320円(年15,840円)。海外とのやり取りが多い人向けの追加機能です。

正直なデメリット・注意点

公式情報と実ユーザー評価から分かる範囲でも、次の点は把握しておくべきです。

  1. 話者分離は万能ではない — 参加者が3人以上、あるいは声質が似ていると、誰の発言かを誤ることがあります。
  2. 騒がしい環境・反響に弱い — 雑音や反響が多いと誤変換が増えます。指向性マイクの利用が推奨されます。
  3. 方言・早口・カジュアル会話で精度が落ちる — フォーマルな会議ほど得意、雑談ほど苦手という傾向です。
  4. 無料枠は1回3分制限 — 精度確認には十分でも、実務の議事録づくりには不向きです。
  5. AI要約は誤りうる — 数字や固有名詞の誤認識は起こり得るため、目視チェックが欠かせません。
  6. 言語の自動検出がない — 録音・インポート前に発話言語を手動指定する必要があります。

こんな人におすすめ/向かない人

おすすめできる人:

  • 録音ファイルもWeb会議も1つのツールでまとめて記録したい人
  • 会議メモに追われず、本題の議論に集中したい人(「言った言わない」の防止にも有効)
  • 面接・取材など、話者分離が役立つ場面が多い人
  • 日本法人運営・国内保管・国際認証といったセキュリティ要件を重視する人

向かない人:

  • 完全無料だけで長時間の議事録を回したい人(1回3分制限がネック)
  • 雑談・方言中心の音源を高精度で残したい人(事後チェックの手間が増えます)
  • どのツールが自分に合うかまだ決めていない人 → まずはAI議事録ツール比較記事で全体像を掴むのがおすすめです

まとめ:まず無料の120分で「自分の会議での精度」を確かめよう

Nottaの強みは、録音・リアルタイム・Web会議連携・要約まで一通りそろった万能さと、日本法人運営・国内AWS・国際認証というセキュリティの安心感にあります。一方で、精度は環境に左右され、無料枠は1回3分制限という現実もあります。

合うかどうかは、スペック表よりも自分の会議で1本試すのが一番わかります。無料の120分で認識精度を確かめ、納得したらプレミアム(年払い実質月1,185円)へ——この段階的な進み方なら失敗がありません。

なお、会議や取材を録音・AI処理する際は、参加者への事前の同意が基本マナーです。トラブル防止のためにも忘れずに。

▶ Notta 公式サイトで無料で試す

ほかのAI議事録ツールとの比較は、AI議事録・文字起こしツールおすすめ4選比較をご覧ください。

※本記事の料金・仕様は2026年7月20日時点で確認した公式情報です。プラン改定や価格変動がありうるため、申込前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。