ビジネスパーソンは1日平均で約90分を会議に費やし、その議事録づくりにさらに約30分を手作業で使っているとされます。この「会議のあとに残る作業」を、耳につけたイヤホンだけで自動化しようというのが、Notta搭載のAI議事録イヤホンZENCHORD 1(ゼンコード・ワン)です。

録音専用機を「取り出して置く」のではなく、すでに耳に着いているイヤホンをワンタッチで録音に切り替える——この発想がZENCHORD 1のコンセプトです。クラウドファンディング「Makuake」ではAIイヤホンカテゴリー最高額となる1億2,500万円以上・支援者5,388人を集め、一般販売後も家電量販店やECで購入できます。

この記事では、ZENCHORD 1のハードウェア仕様・3つの録音スタイル・Notta連携の料金プラン・文字起こし精度を、2026年7月時点の公式情報をもとに整理した詳細レビューです。音声処理を担うNotta本体の詳細はNottaレビュー、他の議事録ツールとの位置づけはAI議事録ツール比較もあわせてご覧ください。

Notta搭載AI議事録イヤホン ZENCHORD 1

ZENCHORD 1とは?30秒でわかる要点

  • Notta搭載のAI議事録イヤホン(オープンイヤー型・完全ワイヤレス)。耳に着けたまま突発の通話・打合せをワンタッチで記録できる
  • 開発は株式会社Acalie(Zenchord AI)×Notta株式会社の協業。日本正規販売元は株式会社Acalie
  • 計6マイク+AIノイズキャンセリングで集音。充電ケース自体にも独立集音マイクと録音チップを内蔵
  • 通話・Web会議・対面の3スタイルに対応。音声はNottaのAIプラットフォームで文字起こし・要約される
  • 定価は24,980円〜26,980円(税込)。購入者には無料のNottaスタータープランが付く

ハードウェア仕様

イヤホンとしての基本性能も、AI録音のためのハードウェアも両立させた構成です。数値は公式情報(2026年7月時点)にもとづきます。

項目仕様
形態・構造オープンイヤー型(耳掛けフック式)。耳穴を塞がない設計・柔軟なTPU素材
重量イヤホン片耳 約10g / 充電ケース 約65g(総重量 約85g)
マイク計6マイク+AIノイズキャンセリング(本体とケースに独立配置)
集音ケース独立集音マイク&録音チップ内蔵。卓上配置で最大半径6mを360度集音
通信Bluetooth 6.0 / マルチポイント対応(PCとスマホの同時接続可)
コーデックLDAC / AAC / SBC(ハイレゾ音源再生対応)
ドライバー17×12mm ダイナミックスピーカー
バッテリー単体 最大約10時間 / ケース併用 最大約30時間。急速充電対応(10分充電で約2時間使用)
防水IPX4相当(生活防水)
価格定価 24,980円〜26,980円(税込)。実売 約19,412円〜21,560円

注目は充電ケースが単なる収納ではなく、それ自体が集音デバイスになっている点です。イヤホンを装着できない場面でも、ケースを机に置けば会議を記録できます。なお実売価格は販売チャネルやセールで変動するため、購入前に販売ページでご確認ください。

3つの録音スタイル

ZENCHORD 1は、シーンに応じて録音方法を切り替えられます。ここが録音専用機との一番の違いです。

① 通話録音(iPhone / スマホ)

iOSは仕様上、単体での通話録音が難しいのが実情です。ZENCHORD 1はBluetoothでスマホ上のNottaアプリと連携し、「通話録音モード」で自分と相手の音声を双方向で録音・文字起こしします。移動中にかかってきた電話商談も、あとから内容を振り返れます。

② Web会議(Zoom / Teams / Meet / Webex)

PC・Macとペアリングすれば、ワイヤレスイヤホンマイクとして使いながら、その音声をNottaで同期できます。外部の議事録ボットを会議に招き入れずローカル音声で文字起こしするため、取引先のセキュリティポリシーに抵触しにくいのは実務上のメリットです。

③ 対面(充電ケースで卓上集音)

イヤホンの装着が難しい、あるいは失礼にあたる場面では、充電ケースを机の中央に置きボタン1タッチで卓上集音に切り替えます。半径6mを360度カバーしつつ環境音をフィルタし、会議の終了と同時にNottaの要約とタスク一覧ができあがる流れです。

いずれのスタイルでも、録音時は参加者への事前の同意が基本マナーです。トラブル防止のためにも忘れずに。

Notta連携と料金プラン

ZENCHORD 1の音声処理は、AI文字起こしプラットフォームのNottaが担います(Notta累計1,000万人以上・4,000社以上の導入実績)。リアルタイム文字起こし、58言語の自動翻訳、話者識別、AI自動要約に対応し、11カテゴリー・30種類以上の要約テンプレートから発言をTo-Doや決定事項として自動抽出できます。過去ログを自然言語で検索できる「Notta AIチャット」も利用可能です。

料金プランは次の通りです(税込)。ZENCHORD 1購入者には、無料のスタータープランが特典として付きます。

プラン料金(税込)月間文字起こし1回の最大録音主な機能
スタータープラン無料(購入者特典)300分/月最大5時間AI要約100回、Notta AIチャット、話者識別、共有
プレミアム1,185円/月(年額14,220円)1,800分/月最大5時間カスタム要約テンプレ5種、単語登録200個
ビジネス2,508円/月(年額30,096円)無制限最大5時間カスタム要約無制限、単語登録1,000個、Salesforce/Zapier連携

単語登録(専門用語・社内略称の辞書登録)は、スターター/プレミアムで最大200個、ビジネスで最大1,000個まで対応し、誤変換を減らせます。なお、Nottaアプリ自体は月額無料から使えます。まず無料枠で自分の会議環境での精度を確かめ、必要に応じて上位プランへ進むのが失敗しない順序です。Notta本体のプラン内容の詳細はNottaレビューで解説しています。

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文字起こし精度とセキュリティ

音声認識精度は、静かなオフィスで約95%、カフェなどの雑音下でも約85%とされます(6マイク+AIノイズキャンセリングによる)。どのAIツールでも共通ですが、文字起こしは万能ではないため、議事録として配布する前の事後チェックは前提にしておくと安心です。

セキュリティ面は、業務利用で気になるポイントを押さえています。

  • 全録音データを暗号化し日本国内のAWSサーバーに保管
  • SOC2 Type II・ISO27001を取得
  • 収集データをAIモデルの第三者学習に使用しない規約

日本国内保管・国際認証の取得・AI学習への不使用という条件がそろっており、機密性の高い商談や会議でも導入を検討しやすい設計といえます。

競合比較:カード型(PLAUD NOTE・Notta Memo)との違い

AI録音デバイスには、カード型のボイスレコーダーという選択肢もあります。代表格がPLAUD NOTE(約22,000円・OpenAI Whisper/Claude等を活用・Bluetooth 5.0/Wi-Fi・海外クラウド)と、Notta Memo(約23,500円・超軽量28g・Nottaエンジン・国内AWS)です。

これらカード型は、会議のたびに端末を取り出して貼り付け・配置する"準備動作"が必要になります。対してZENCHORD 1は、すでに耳に着いているイヤホンをワンタッチで録音に切り替えられるため、記録の付け忘れを構造的に防ぎやすいのが差別化点です。加えて、LDAC対応の高音質オープンイヤーイヤホンとしても日常使いでき、持ち歩くガジェットを1つ減らせるのも実用上の利点といえます。

一方で、録音専用に割り切ったカード型のシンプルさを評価する人もいます。用途と予算次第なので、他ツールも含めた全体像はAI議事録ツール比較で確認するのがおすすめです。

正直なデメリット・注意点

公式情報から分かる範囲でも、購入前に把握しておきたい点があります。

  1. ケースの録音ボタンは押し心地が硬め — 誤作動防止のための仕様で、片手での咄嗟の操作には少し力が要ります。
  2. 屋外ではLEDの確認がしにくい場合がある — ケースのLEDインジケーターは、明るい屋外だと点灯状態を視認しづらいことがあります。
  3. オープンイヤーゆえの音の方向性 — カナル型のような遮音性・重低音の没入感とは方向性が異なります。静かな場所での大音量再生は音漏れの可能性があり、周囲への配慮が必要です。
  4. 常時Notta接続が前提 — 本体ボタンで録音するときも、スマホ/PCのNottaアプリとのBluetooth接続が維持されている必要があります。アプリのバックグラウンド停止や接続切断中はリアルタイム処理されないため、事前の接続確認を推奨します。

こんな人におすすめ/向かない人

おすすめできる人:

  • 週に複数回の会議・商談があり、情報整理に追われるビジネスパーソン
  • iPhoneの通話を確実に記録したい営業職・フリーランス
  • PC作業中にオープンイヤーでWeb会議に出るナレッジワーカー
  • すでにNottaを組織導入しているエンタープライズ

向かない・注意したい人:

  • 遮音性・重低音の没入リスニングが主目的の人
  • 常時Notta接続やアプリ運用が煩わしいと感じる人
  • 予算を最優先し、録音専用の割り切りで十分な人(カード型が候補になります)

まとめ

ZENCHORD 1の強みは、「耳に着いているだけ」で通話・Web会議・対面のすべてをワンタッチ記録できる手軽さと、Nottaによる文字起こし・要約・国内保管というソフト面の安心感を1台に統合した点にあります。カード型のように端末を取り出す準備動作が要らないぶん、記録の付け忘れを防ぎやすいのが実用上の魅力です。

一方で、オープンイヤー型ゆえの音の方向性や、常時Notta接続が前提という運用面の前提もあります。自分の使い方に合うかは、どの録音スタイルを一番使うかをイメージしてみるのが判断の近道です。まずは無料のNottaスタータープランで、自分の会議環境での精度を確かめてみるとよいでしょう。

▶ ZENCHORD 1 の詳細を見る

音声処理を担うNotta本体の詳細はNottaレビュー、他のAI議事録ツールとの比較はAI議事録ツール比較をご覧ください。

よくある質問

ZENCHORD 1でできることは何ですか?

Notta搭載のAI議事録イヤホンで、通話・Web会議・対面の3つのスタイルで録音でき、音声はNottaのAIプラットフォームで文字起こし・要約されます。耳に着けたイヤホンをワンタッチで録音に切り替えられるのが特徴です。

iPhoneの通話も録音できますか?

はい。iOSは仕様上、単体での通話録音が難しいですが、ZENCHORD 1はBluetoothでスマホ上のNottaアプリと連携し、通話録音モードで自分と相手の音声を双方向で録音・文字起こしします。

料金はいくらで、Nottaの利用料は別途かかりますか?

本体の定価は24,980円〜26,980円(税込)で、購入者には無料のNottaスタータープラン(月300分の文字起こしなど)が特典として付きます。より多く使う場合は、プレミアム(1,185円/月)やビジネス(2,508円/月)へ進めます。

文字起こしの精度やセキュリティはどうですか?

音声認識精度は、静かなオフィスで約95%、カフェなどの雑音下でも約85%とされます。録音データは暗号化して日本国内のAWSサーバーに保管され、SOC2 Type II・ISO27001を取得、AIモデルの第三者学習には使用しない規約です。ただし文字起こしは万能ではないため、議事録として配布する前の事後チェックは前提にしておくと安心です。

※本記事の価格・仕様は2026年7月21日時点で確認した公式情報です。プラン改定や価格変動がありうるため、購入前に必ず公式サイト・販売ページで最新情報をご確認ください。文字起こし精度や機能の効果は使用環境により異なり、健康・生産性への効果を保証するものではありません。