Aiarty Image Enhancerの年間プラン5,980円と、永久ライセンス7,880円の差は1,900円です。 年間プランは1年後に自動更新される契約なので、2年目を迎えた時点で永久ライセンスより高くつきます。

料金ページは年間プランを先に見せる並びになっているので、安いほうを選んだつもりで自動更新の契約に入るのが起きやすいところです。

低解像度でノイズの乗った子猫の写真と、AIで高画質化した子猫の写真を左右に並べたイメージ図。左に「LOW RES/BEFORE:低解像度&ノイズ」、右に「AI ENHANCED/AFTER:ディテール復元、ノイズ除去」と書かれている

※上図は高画質化ソフトが何をするかを示すために当サイトが生成AIで作成したイメージです。Aiarty Image Enhancerが実際に出力した画像ではなく、同社が提供する素材でもありません。実際の処理結果は公式サイトのサンプルか、無料版で自分の写真を通して確認してください。

画像高画質化AIツール Aiarty Image Enhancer

この記事は、公式の料金ページ・動作環境・FAQ・返金ポリシー・特定商取引法に基づく表記を読んで、買う前に確かめておいたほうがいい点をまとめたものです。運営者はこのソフトを購入していないので、使用感は書きません。書けるのは、公開されている仕様から読み取れることだけです。

Aiarty Image Enhancerはどういうソフトか

Digiarty Softwareが出している、パソコンにインストールして使う画像の高画質化ソフトです。ブラウザで動くサービスではありません。

できることは大きく7つです。

機能内容
AIノイズ除去高ISOで撮った写真の粒状感・色ノイズを軽減する
AIぼかし解除ピンボケ・手ブレ・モザイクを補正する
AI細部補正失われた毛並み・髪・建物のテクスチャを推測して埋める
AI画像拡大最大8倍(800%)まで拡大する
AI色補正明るさ・カラーバランス・露出を自動で調整する
AI顔レタッチ顔の肌・輪郭を検出して補正する
AI消しゴム写り込んだ人・物・文字・透かしを消す

処理はすべて自分のパソコンの中で完結します。公式は「処理する画像データがインターネットを通じて外部のサーバーに送信されることは一切ありません」と書いています。AIモデルを事前に全部ダウンロードしておけば、ネットに繋がっていなくても使えます。

未公開の商品写真や、人が写った画像を扱う場合、この点は選ぶ理由になります。クラウド型のアップスケーラーは画像を相手のサーバーに送るので、社内規定で使えない職場もあるからです。

搭載しているAIモデルは4種類で、画像の種類に応じて選びます。

モデル構造得意なもの
More-Detail GAN v3GAN毛髪・植物など複雑なテクスチャの復元
AIGCsmooth v3GANAI生成画像・イラスト・低解像度のWeb素材
Real Photo v3Diffusion実際に撮影した写真のノイズ・ブレ補正
顔のレタッチGAN人物の肌・目元・髪の細部

学習に使った画像は6万7,800枚と公式に記載があります。一括処理の目安は1時間あたり3,000枚です。

料金は3つ。年間プランだけ自動更新がつく

2026年8月20日時点の価格です。すべて税込で、キャンペーン価格が適用されています。

プラン価格通常価格使える台数期間
フリー0円1ユーザー無期限(機能制限あり)
年間プラン5,980円9,916円3ユーザー1年(自動更新
永久ライセンス7,880円23,000円3ユーザー買い切り

年間プランの契約条件は、公式の料金ページに次のように書かれています。

購入日から1年間(365日)経過した日に自動的に契約を更新、リニューアルの価格を請求させていただきます。

つまり年間プランはサブスクリプションです。 止めたいときは「自動購入停止のお知らせ」ページから解約します。買い切りだと思って放置すると、翌年も同じ金額が引き落とされます。

差は1,900円しかない

年間プランと永久ライセンスで、使える台数は同じ3ユーザーです。 機能の差も、公式の比較表では「年間更新か、永久更新か」だけです。

その差額が1,900円です。あなたが1年を超えて使う見込みが少しでもあるなら、永久ライセンスを選んだほうが単純に安く、自動更新の管理も要りません。年間プランが有利になるのは、1年以内に使い終わると決まっている案件のときだけです。

なお、どちらのプランにも背景透過ソフト「Aiarty Image Matting」(6,980円相当)と動画処理ソフト「VideoProc Converter AI」(3,280円相当)が付きます。この2本は年間プラン版として付くので、永久ライセンスを買っても付属ソフトは1年で切れます。

価格はキャンペーンで動きます。取材時点では「お盆玉クーポン」の適用で、永久ライセンスが6,980円まで下がる表示も出ていました。買う直前に料金ページの表示価格を必ず見てください。

無料版でどこまでできるか

無料版の制限は、他社ツールでよくある「透かしを重ねる」方式とは違います。

項目フリー有料版
処理できる枚数10枚まで無制限
1回の書き出し10枚まで無制限
書き出し画像加工前後の比較図が一部分ありなし
書き出し解像度最大32K(Mac 16K)同じ
AIモデル全部試せる全部使える
使える台数1ユーザー3ユーザー

無料版で書き出した画像には、加工前後の比較図が一部分に残ります。 画像の一部が処理前のまま出力される形なので、そのまま納品や公開には使えません。効果を自分の写真で確かめる用途には十分ですが、成果物としては使えない、という線引きです。

「無料版は2倍までしか拡大できない」と書いている解説を見かけますが、公式の料金ページにその記載はありません。フリー欄に書かれているのは最大32K(Macは16K)の書き出し体験です。倍率ではなく枚数と比較図で制限をかける設計になっています。

まず無料版を入れて、自分の写真で試してください。 公式の返金ポリシー自体が「購入する前、当社サイトで製品を無料ダウンロードして試用することをお勧めします」と書いています。この順序を飛ばすと、後述する理由で返金が通りません。

買う前に確かめておく4つの仕様

公式ページを読まないと気づきにくく、しかも用途によっては致命的になる制限が4つあります。

1. Macは16Kまで。Windowsは32K

扱える画像の解像度の上限が、OSで違います。

OS上限ピクセル数の目安
Windows32K30720 × 17820
macOS16K15260 × 8640

Macでは32Kが出せません。 あなたが大判ポスターや展示用の出力を想定しているなら、ここは先に確認してください。「最大32K」という宣伝文はWindows版の数字です。

2. 実写写真向けのモデルは2倍までしか拡大できない

4つのAIモデルのうち、Real Photo v3だけ拡大倍率がx1とx2しかありません。他の3モデルはx1/x2/x4/x8から選べます。

モデル選べる倍率
More-Detail GAN v3x1 / x2 / x4 / x8
AIGCsmooth v3x1 / x2 / x4 / x8
Real Photo v3x1 / x2
顔のレタッチx1 / x2 / x4 / x8

実際に撮影した写真を4倍・8倍に伸ばしたい場合、実写専用モデルは使えません。 More-Detail GAN v3に切り替えることになります。トリミングした野鳥写真やスポーツ写真を大きく伸ばす目的なら、この組み合わせを無料版で先に試しておく価値があります。

3. 書き出せるのはJPEGとPNGだけ

入力できる形式は非常に多く、RAWも通ります。.dng .cr3 .cr2 .nef .arw .raf .rw2 .orf など、主要メーカーのRAWがひと通り並んでいます。

対して書き出せるのはJPEGとPNGだけです。RAWで読み込んでも、出てくるのは非可逆圧縮のJPEGか、PNGです。

高画質化したあとにLightroomやPhotoshopで本格的な現像を続けるワークフローを組んでいるなら、ここで一度画質が固定されます。現像を終えてから最後にこのソフトを通すという順番にしないと、噛み合いません。

出力形式の記載は公式の中で食い違っています。動作環境のページは「.jpg, .png」の2つ、製品FAQは「.jpg、.png、*.png(16bit)」の3つです。16bit PNGが使えるかは、無料版で実際に書き出して確かめるのが確実です。

4. 大きすぎる画像を入れると、拡大できなくなる

上限に近い画像を読み込んだときの挙動が、公式FAQに書かれています。

追加の画像が大きければ大きいほど、処理に時間がかかり、拡大倍数が最大1倍しか選択できませんので、ご了承ください。

x1は「拡大せずにノイズ除去とブレ補正だけかける」モードです。すでに大きい画像を、さらに大きくする用途には向きません。 このソフトが本領を出すのは、小さい画像・粗い画像を引き上げる方向です。

あわせて、処理は1枚ずつ順番に行われます。公式FAQは「処理キューに何枚加わっても、画像は1枚ずつ処理される必要があります」と明記しています。一括処理は「まとめて放り込んで待てる」機能であって、並列処理で速くなる機能ではありません。

処理時間の公式の目安は次のとおりです。

  • 1280 × 720 の画像を2倍:約5秒
  • 4320 × 2160 の画像を2倍:20秒以上、30秒を超えることもある

ついでに:「最大32倍」ではありません

倍率の上限は8倍(800%)です。 32Kは出力解像度の上限であって、倍率ではありません。紹介記事で「最大32倍」と書かれているのを見かけますが、公式のモデル一覧に並ぶ倍率はx1/x2/x4/x8の4段階だけです。

30日間の返金保証は、試用の代わりにはならない

30日間の返金保証は本当にあります。ただし、返金ポリシーの「返金不可の場合」に次の項目が並んでいます。

  • 原因不明の返金要求(「購入意欲が変わった」「好きではない」「ほしくない」)
  • 製品の説明を読まずに購入して使用した後、その機能または結果に不満による返金リクエスト
  • 技術的な問題があっても、その情報をサポートに提供せず、提示された解決案も拒否する場合
  • 注文から30日を過ぎたもの

「使ってみたが結果に満足できなかった」を理由にした返金を、公式が明確に断っています。 返金が想定されているのは、間違った製品を買った・二重購入した・バグで動かない、といったケースです。

つまり「とりあえず買って、ダメなら返金してもらう」という進め方は成立しません。効果を確かめる手段は無料版であって、返金保証ではありません。 順序を逆にすると、お金だけが残ります。

公式サイトの中で記載が食い違っている

読んでいて気になった箇所を、判断材料として挙げておきます。どれも「公式のどちらかが古い」という話で、購入前に自分で確かめられる範囲です。

項目記載A記載B
AIモデルの数製品トップ:4種類(More-Detail GAN v3 / AIGCsmooth v3 / Real Photo v3 / 顔のレタッチ)製品FAQ:3つ(細部加工 GAN V2 / 鮮明化 Diff V2 / 写真向け V3)
書き出し形式動作環境:.jpg, .png製品FAQ:.jpg、.png、.png(16bit)
画像の保存先「ネット経由でサーバーへアップロードすることはありません」「画像はすべて暗号化されサーバーに保存されます」

3つ目は特に紛らわしい表現です。製品の説明文と他のFAQ回答はいずれも完全ローカル処理と書いているので、「サーバーに保存」の一文は他製品向けの回答が混ざったものだと読めます。プライバシーを理由にこのソフトを選ぶなら、購入前にサポートへ一度確認しておくと確実です。

動作環境の対応チップも同様に、公式に載っているのはM1/M2/M3までです。M4搭載機で動くかどうかの記載は、2026年8月20日時点で見当たりませんでした。

Topazとの違いは、料金の形

比較対象として名前が挙がりやすいのがTopaz Labsです。ベンチマークの数値比較は、出所が別のアップスケーラー事業者のブログしか見つからなかったため、この記事では扱いません。代わりに、公式ページで確認できる料金の形だけ並べます。

Aiarty Image EnhancerTopaz Studio
料金7,880円(買い切り)月額34ドル/年額399ドル
買い切りあり料金ページに表示なし
実行環境ローカルローカル+クラウド
台数3ユーザープランによる

Topazの料金ページは月額と年額のみで、買い切りの選択肢は表示されていません。継続的な支出を避けたいなら、この差がそのまま判断材料になります。 一方でTopazはクラウドレンダリングやモバイル対応を含む製品群なので、機能の広さは別の話です。

向いている人・向いていない人

向いている

  • AI生成画像を印刷やグッズに使いたい。 AIGCsmooth v3が想定しているのがまさにこの用途です
  • クラウドに画像を上げられない。 未公開の商品写真や人物写真を、社外に出さずに処理できます
  • 月額を増やしたくない。 7,880円の買い切りで、以後の請求がありません
  • 古い写真をまとめて直したい。 枚数が多いほど、1枚ずつ手作業でやるより時間が浮きます

向いていない

  • Macで32Kを出したい。 Macの上限は16Kです
  • RAWやTIFFで書き出したい。 出力はJPEGとPNGだけです
  • すでに大きい画像をさらに伸ばしたい。 上限に近い画像は倍率が1倍に制限されます
  • スマホで完結させたい。 モバイル版は提供されていません

生成した画像をどう仕上げるかで迷っているなら、AI画像生成ツールの比較記事もあわせて読んでみてください。作る側のツール選びで解決する場合もあります。

まずは無料版を入れて、あなたが実際に困っている写真を1枚通してみるのが確実です。10枚まで試せるので、判断には足ります。

Aiarty Image Enhancerの公式サイトで無料版を確認する

よくある質問

Aiarty Image Enhancerの料金はいくらですか?

2026年8月20日時点で、年間プランが5,980円(税込)、永久ライセンスが7,880円(税込)です。永久ライセンスの通常価格は23,000円で、キャンペーンで下がっています。どちらも3ユーザーまで使えます。年間プランは1年後に自動更新され、同額が請求されます。

無料版と有料版は何が違いますか?

無料版は処理できる画像が10枚までで、書き出した画像に加工前後の比較図が一部分残ります。有料版は枚数が無制限で、比較図が入りません。AIモデルは無料版でも全種類試せます。使える台数は無料版が1ユーザー、有料版が3ユーザーです。

何倍まで拡大できますか?

最大8倍(800%)です。出力解像度の上限はWindowsが32K、macOSが16Kです。ただしAIモデルによって選べる倍率が違い、実写写真向けのReal Photo v3は2倍までに制限されています。

画像は外部に送信されますか?

公式は「処理する画像データがインターネットを通じて外部のサーバーに送信されることは一切ありません」と説明しています。AIモデルを事前にダウンロードしておけば、オフラインでも処理できます。なお製品FAQには「画像はすべて暗号化されサーバーに保存されます」という別の記載もあるため、気になる場合はサポートへ確認してください。

途中で返金してもらえますか?

30日間の返金保証がありますが、「機能または結果に不満」を理由にした返金は公式が明確に対象外としています。返金の対象は、間違った製品を買った場合や、バグで正常に動作しない場合などです。効果を確かめるには無料版を使ってください。

RAWファイルは使えますか?

読み込みは可能です。.dng .cr3 .cr2 .nef .arw .raf .rw2 .orf など主要メーカーのRAWに対応しています。書き出しはJPEGとPNGのみで、RAWやTIFFでは保存できません。

開発元はどこの会社ですか?

Chengdu Digiarty Software, Inc.(中国・成都)です。2006年6月22日設立で、動画処理ソフト「VideoProc」シリーズを出している会社と同じです。支払い方法はクレジットカード、PayPal、銀行振込、Google Payに対応しています。公式は、AmazonやeBayでの販売を公認していないと明記しています。

出典

※本記事の価格・仕様は2026年8月20日時点で各公式ページに掲載されていた情報です。キャンペーン価格は頻繁に変わり、仕様も更新される場合があるため、購入前に必ず公式サイトの最新の表記をご確認ください。運営者は本ソフトを購入しておらず、記載内容はすべて公開情報の確認にもとづきます。冒頭の画像は当サイトが生成AIで作成したイメージ図であり、Aiarty Image Enhancerの実際の出力でも、同社の公式素材でもありません。