会議が終わった後、記憶をたどりながら議事録を書く時間。商談中、話を聞きながら必死にメモを取って、肝心の会話に集中できない時間。PLAUD(プラウド)は、その両方をまるごと消してしまうAI搭載ボイスレコーダーです。

ボタンを長押しして録音するだけで、文字起こし・要約・マインドマップまでAIが自動生成。世界200万人以上が利用しています。とくに注目すべきは、スマホの通話をハードウェアの力で確実に録音できるという、アプリでは実現できない仕組みです。

この記事では、PLAUD全4モデルの違い、通話録音を可能にする技術の正体、無料でどこまで使えるか、そして買ってから後悔しかねない正直なデメリットまで、2026年7月時点の情報で整理します。

AI搭載ボイスレコーダー PLAUD(プラウド)

PLAUDとは?30秒でわかる要点

打ち合わせでメモを取りながら会話する様子

  • 録音から文字起こし・要約・マインドマップ生成まで全自動のAIボイスレコーダーブランド
  • カード型のNOTE / NOTE Proと、超小型ウェアラブルのNotePin / NotePin Sの4モデル展開
  • 最新LLM(GPT-4o・Claude 3.5 Sonnet・Gemini)と統合。112言語対応+話者識別つき
  • カード型はスマホの通話録音に対応(OSの制限を物理的に回避する独自技術)
  • 毎月300分の文字起こしが永久無料。本体だけ買えばランニングコスト0円運用も可能
  • データはAWS東京リージョンに保存。同意なしのAI再学習・第三者提供は禁止

「録音機を用意する」という一手間すらなくすのがコンセプトで、スマホ背面や胸元に貼り付けたまま、必要な瞬間にボタンひとつで記録が始まります。

全4モデルの違いを比較|結局どれを買えばいい?

まず、価格と主要スペックを一覧で並べます(価格は税込)。

NOTENOTE ProNotePinNotePin S
価格27,500円30,800円27,500円28,600円
形状カード型カード型カプセル型カプセル型
サイズ・重量2.99mm厚 / 30g2.99mm厚 / 30g51×21×11mm / 16.6g51×21×11mm / 17.4g
マイク構成MEMS×2+VPU×1MEMS×4+VPU×1MEMS×2MEMS×2
通話録音○(スマート)× 対面のみ× 対面のみ
連続録音30時間50時間(長時間モード)20時間20時間
待機時間60日60日40日40日
バッテリー400mAh500mAh270mAh320mAh
ディスプレイなしAMOLED搭載なしなし
操作方法物理切替スイッチ物理ボタン感圧式ボタン物理ボタン
Apple「探す」非対応非対応対応対応
装着方法MagSafeケース / 単体MagSafeケース / 単体4way(ピン/クリップ/首掛け/リスト)4way
ストレージ64GB64GB64GB64GB

選び方の結論

  • 電話・オンライン商談を録音したいなら → NOTE(27,500円)一択。通話録音できるのはカード型だけです。まず基準になるモデル。
  • 長時間の会議が多い・画面で状態を確認したいなら → NOTE Pro(30,800円)。マイクが4基に増え、連続50時間、AMOLED画面搭載。3,300円差なので、通話も対面もヘビーに使うならこちらが素直におすすめです。
  • 対面の会話を「常に着けっぱなし」で拾いたいなら → NotePin S(28,600円)。胸元・手首・首掛けなど4通りの装着ができ、16g台で存在を忘れられます。
  • NotePin(27,500円)とNotePin Sの1,100円差は、主に操作ボタン(感圧式→物理ボタン)とバッテリー(270→320mAh)です。感圧式ボタンは押した実感が薄くレスポンスへの不満も報告されているため、確実に押したい人はNotePin Sを選ぶほうが安全です。
注意:NotePin / NotePin Sは通話録音に非対応です。対面会話専用(半径約3m)と割り切ってください。「電話も録りたい」なら必ずカード型(NOTE / NOTE Pro)を選んでください。

最大の武器:なぜPLAUDだけスマホの通話を録音できるのか

デスクで電話をしながらメモを取るビジネスパーソン

現在のiOS・Androidは、プライバシー保護のためOSレベルで通話録音を制限しています。録音アプリを入れても通話が録れない、という経験がある人も多いはずです。

PLAUDのカード型モデルは、この壁をソフトウェアではなく物理構造で突破します。

搭載されているのが VPU(Vibration Processing Unit=振動伝導センサー、VCSとも)。これは空気を伝わる音を拾うマイクではなく、スマホの受話スピーカーから筐体に伝わる微細な振動を直接検出して音声に変換するセンサーです。

使い方はシンプルで、MagSafe対応の専用ケースでPLAUDをスマホ背面に固定し、本体側面の物理スイッチを通話録音モードに切り替えるだけ。すると次のことが起こります。

  • 通常の電話回線はもちろん、LINE通話・Messenger・Zoom・Skype・TeamsなどVoIPアプリの通話も録音できる
  • 相手の声と自分の声を分離しながらクリアに記録できる
  • OSの仕様変更やアプリのアップデートに影響されない(ハードウェア完結のため)

「今日のアップデートで通話録音が使えなくなった」という事故が構造上起きないのは、業務で通話記録を扱う人にとって決定的な安心材料です。

AI機能:録って終わりではなく「使える情報」になる

録音後、音声はアプリまたはWeb版(PLAUD Web)に同期され、AIパイプラインで処理されます。

文字起こしは112言語以上に対応し、複数話者の会話を自動で識別して分離記述します(話者ダイアライゼーション)。日本語はMicrosoft Azureベースの高精度エンジンで処理されます。

多次元要約では、会議議事録・取材・講義メモ・営業電話といった目的別テンプレートに沿って、決定事項・保留課題・アクションアイテム・発言者ごとの要点が自動抽出されます。テンプレートは10,000種類以上用意されており、用途に合わせて選べます。

「Ask Plaud」 は録音内容を理解したAIチャット機能です。「この打ち合わせで自分が持ち帰るタスクは?」「先方が懸念していた点は?」と質問すれば、要点を整理して答えてくれます。長い会議の中身を全部読み返さずに済むのが実務的です。

さらに、音声だけでなく画像・テキスト入力やハイライト記録にも対応(マルチモーダル入力)し、文脈理解を補強できます。

出力とNotion連携

生成された文字起こし・要約は、Word(.docx)・PDF・テキスト・音声ファイル(MP3/WAV)として書き出せます。

特筆すべきはNotionへのダイレクト連携で、アプリの共有メニューから直接Notionのデータベースへ転送できます。「テキストをコピー→別アプリを開く→貼り付け」という地味に面倒な往復がなくなるため、議事録を共有するまでのリードタイムが目に見えて縮みます。

料金プラン:無料の300分でどこまで戦えるか

本体代とは別に、AI処理はクラウドで行われるため利用量に応じたプランがあります(税込)。

プラン月額(単月)月額(年払い換算)年額一括月間文字起こし枠主な追加機能
Starter無料無料0円300分/月標準要約機能
Pro3,000円1,400円16,800円1,200分/月カスタム用語登録・優先処理
Unlimited5,000円3,333円40,000円無制限(1日24時間まで)全機能無制限
Team5,016円/人3,373円/人特典価格無制限組織一元管理・シート管理

本体を買うとStarterプランが標準で付き、毎月300分(5時間)の文字起こしと要約が永久無料で使えます。 週1時間の定例会議や、重要な通話だけをピンポイントで録るライトユーザーなら、本体代だけでランニングコスト0円の運用が現実的に可能です。ここは競合と比べても強い部分です。

月300分を超えるなら、支払い方法の選択がコストを大きく左右します。Proは単月3,000円に対し年払いなら実質月1,400円(年16,800円)で約54%オフ。年間6か月以上使う見込みがあるなら、年払い一択と言っていい差です。

なお、一時的に長時間の録音が必要になったときのために、買い切りの追加パッケージ(600分2,000円/6,000分15,000円)も用意されています。「今月だけ足りない」という場面で、サブスクを上げずに対応できるのは柔軟です。

PLAUD(プラウド) AIボイスレコーダー

セキュリティ:機密性の高い会議で使えるか

商談や社内会議の音声を扱う以上、ここは避けて通れません。公開情報を確認した結果は次のとおりです。

  • 日本のユーザーのデータはAWS東京リージョン(国内)に保存・管理される
  • 通信はTLS 1.3、保存データはAES-256で暗号化。個人識別情報(PII)にはアプリ層で追加の保護
  • ユーザーの明示的な同意がない限り、音声・生成テキストをAIの再学習や第三者提供に使わないことを規約で明記
  • デバイス自体はセルラーやWAN接続を持たず、ユーザーがアプリに接続して同期したときだけクラウドへ転送される「オフライン分離設計」

国内保管・暗号化・学習利用の否定・ハードウェア単体では通信しない構造、と要件が揃っています。過度に不安視する材料は見当たらない、というのが公平な評価です。

競合との比較:HiDock・AutoMemo・iFLYTEK

比較軸PLAUDHiDock P1AutoMemo S/RiFLYTEK VOITER SR302 Pro
本体価格(税込)27,500円〜26,800円約18,000円前後39,600円
形状カード型 / カプセル型スティック型スマホ型(画面付き)ハンディ型(タッチ画面)
通話録音VPU物理振動伝導BlueCatch(イヤホン仲介)× 対面向け× 対面向け
無料枠毎月300分(永久)基本要約機能毎月1時間毎月1時間
要約AIGPT-4o / Claude 3.5 / Gemini独自エンジン独自エンジン独自AI
リアルタイム表示× 非対応一部対応○(1〜2秒ラグ)

PLAUDが勝っている点は3つあります。

  1. 通話録音の確実性 — HiDock P1はワイヤレスイヤホンの通信を仲介する方式のため、イヤホンを着けていない突然の着信やスピーカーホン通話では機能が制限されます。PLAUDはスマホ背面に常時貼り付いているので、スイッチを切り替えるだけでどんな通話形態でも録れます
  2. 携帯性 — AutoMemoやVOITERは画面がある反面、筐体が大きく重い。PLAUDは厚さ2.99mm・30g、NotePinに至っては16.6gで、「持ち歩く」という意識すら不要です。
  3. AIモデルの質 — 競合の多くが独自エンジンなのに対し、PLAUDはGPT-4oやClaude 3.5 Sonnetといった最上位LLMを使えるため、専門用語の多い会話でも文脈を捉えた要約が出てきます。

逆に負けている点は「リアルタイム表示」です。AutoMemoやVOITERは録音しながら画面にテキストが出ますが、PLAUDは録音後にクラウドで処理する方式のため対応していません。会議中に画面を見ながら進行管理したい人には向きません。

正直なデメリット・注意点

買ってから気づくと厄介なポイントを、隠さず挙げます。

  1. 充電が専用マグネット式端子 — USB Type-Cではありません。出張時に専用ケーブルを別途持ち歩く必要があり、忘れたり失くしたりすると一般的なスマホ用ケーブルでは代用できません。ここは薄型化とのトレードオフです。
  2. リアルタイム文字起こしに非対応 — 録音完了後に同期・AI処理という流れなので、会議中にその場でテキストを見ることはできません。
  3. ノイズキャンセリング設定が悩ましい — 強度を「High」にすると雑音はよく消える反面、語尾やボソボソした発言が途切れて認識されないことがあります。逆に「Low」では背景音を拾いすぎて精度が落ちるため、録音環境ごとの調整が要ります。
  4. NotePinの感圧式ボタン — 操作レスポンスへの不満や、初期ファームウェアでのアプリ同期の不安定さが一部で報告されています。気になる人は物理ボタンのNotePin SかNOTEを選ぶのが回避策です。
  5. 月300分を超えるとサブスク前提になる — 毎日会議がある人は、実質「本体代+年16,800円」で見積もっておくのが安全です。

録音するときのマナーと法的な配慮

自分が参加している会話を録音すること自体は一般に問題になりにくいものの、商談・取材・会議では事前に録音の同意を得るのが基本マナーです。録音データの共有・公開範囲にも配慮してください。会社によっては録音自体を規定で制限している場合もあるため、業務利用の前に社内ルールの確認をおすすめします。

こんな人におすすめ/向かない人

立ち話で商談の内容をメモする2人のビジネスパーソン

おすすめできる人:

  • 電話・オンライン商談が多い営業職(通話録音できるのはPLAUDの独壇場)
  • 会議のたびに議事録づくりに追われているビジネスパーソン・IT職
  • 取材・ヒアリングを大量にこなす記者・ライター・士業
  • 授業や講義を記録して復習に使いたい学生・教育関係者・語学学習者
  • メモを取ることで会話への集中が削がれていると感じている人

向かない人:

  • 会議中にリアルタイムでテキストを見たい人(非対応)
  • 月に数回しか録音しない人(スマホアプリの無料文字起こしで足ります)
  • とにかく初期費用を抑えたい人(本体2.7万円〜は決して安くありません)
  • ソフトウェアだけで完結させたい人 → まずはAI議事録・文字起こしツール比較で無料ツールを試すのが先です

まとめ:メモから解放される価値をどう見るか

PLAUDの本質は「高機能なボイスレコーダー」ではなく、記録という作業そのものを人間の手から外すデバイスです。ボタンを押して会話に集中し、終わったら要約とアクションアイテムが出来上がっている——この体験は、議事録づくりに毎回30分〜1時間を溶かしている人ほど価値が跳ね上がります。

とくに通話録音は、現状ほかの手段で確実に代替できません。電話商談が業務の中心にある人にとっては、2.7万円という本体価格は数か月で回収できる投資と言えます。

一方で、リアルタイム表示が要る人・専用充電ケーブルの管理が煩わしい人には合いません。ここを理解したうえで選べば、後悔しにくいデバイスです。

まずは毎月300分の無料枠で、自分の会議や通話でどこまで実用に足るかを確かめるのが確実です。ランニングコストをかけずに実力を測れるのは、この製品の良心的な部分です。

▶ PLAUD(プラウド)公式サイトを見る

ソフトウェア型のAI議事録ツールと迷っている方はAI議事録・文字起こしツールおすすめ4選比較を、イヤホン型のデバイスが気になる方はZENCHORD 1のレビューもあわせてどうぞ。

よくある質問

PLAUDはスマホの通話を録音できますか?

カード型のPLAUD NOTEとNOTE Proなら録音できます。VPU(振動伝導センサー)がスマホ筐体の振動から音声を検出する仕組みのため、通常の電話に加えLINE通話やZoom・Teamsなどのアプリ通話にも対応します。一方、ウェアラブル型のNotePin・NotePin Sは対面録音専用で通話録音には対応していません。

PLAUDは無料で使えますか?

本体購入時にStarterプランが標準で付き、毎月300分の文字起こしと標準の要約機能が永久無料で使えます。週1時間程度の会議なら、本体代だけで追加費用ゼロの運用が可能です。300分を超える場合はProプラン(年払いで実質月1,400円)などへの加入が必要です。

NotePinとNotePin Sの違いは何ですか?

主な違いは操作ボタンとバッテリーです。NotePinは感圧式ボタンで270mAh、NotePin Sは物理ボタンで320mAh、重量は16.6gと17.4g、価格は27,500円と28,600円です。感圧式は押した感触が分かりにくくレスポンスへの不満も報告されているため、確実な操作感を求めるならNotePin Sが安心です。

録音した音声は会議中にリアルタイムで文字起こしされますか?

いいえ、PLAUDはリアルタイム文字起こしに対応していません。録音完了後にアプリやクラウドへ同期してからAI処理が行われる方式です。会議の進行中に画面でテキストを確認したい用途には向きません。

機密情報を含む会議で使っても安全ですか?

日本ユーザーのデータはAWS東京リージョンに保存され、通信はTLS 1.3、保存データはAES-256で暗号化されています。ユーザーの明示的な同意がない限りAIの再学習や第三者提供に使わないことも規約で明記されています。デバイス自体は通信機能を持たず、同期時のみデータが転送される設計です。

※本記事の価格・仕様は2026年7月23日時点で確認した調査情報にもとづきます。価格は税込表示です。プラン改定や仕様変更がありうるため、購入前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。