会議のたびに録音アプリを立ち上げ、着信で録音が止まり、スマホのバッテリーは会議中に消えていく——。そんな「スマホ録音の限界」をハードウェアで解決するのが、Nottaが手がけるカード型AIボイスレコーダーNotta Memo(ノッタメモ)です。
厚さ3.5mm・重量28gという名刺サイズの超薄型ボディに、ワンタッチ録音・58言語のリアルタイム翻訳・高精度AI文字起こしを凝縮。しかも、クラウド型議事録サービス「Notta」のエコシステムとそのまま繋がります。
この記事では、Notta Memoの実力を、最大のライバルであるPLAUD NOTEとの違いを軸に、料金・文字起こし精度・そして買ってから気づく正直なデメリットまで、2026年7月時点の情報で整理します。
Notta Memoとは?30秒でわかる要点

- クラウド型AI文字起こしサービス「Notta」のリアル版インターフェースとなるカード型ボイスレコーダー
- 厚さ3.5mm・28gのアルミ合金ボディ(ダイヤモンドカット加工)。LCDディスプレイ搭載
- トグルスイッチ1つで「会議録音モード」と「通話録音モード」を切り替え
- 最高98.86%の文字起こし精度、58言語のリアルタイム文字起こし&翻訳に対応
- 本体価格23,500円(税込)。購入者には毎月300分のスタータープランが生涯無料で付く
- データはAWS東京リージョンで管理。SOC2・ISO 27001・GDPR・HIPAA準拠
ひとことで言えば、「対面の会議も電話も、Web会議も、すべてNottaのクラウドに集約する入り口」となるデバイスです。
ハードウェア:名刺サイズに詰め込まれた5マイク
Notta Memoの外形は幅86.1×高さ55.1×厚さ3.5mm、重量約28g。クレジットカードとほぼ同じ薄さで、名刺入れや胸ポケットにすっと収まります。アルミ合金にダイヤモンドカット加工を施した筐体は、擦れや小傷が目立ちにくく、ビジネスシーンに合う上質な質感です。
左側面にはカチッとしたクリック感のある物理トグルスイッチ、本体右上にはLCDディスプレイを搭載。録音中マークやバッテリー残量がひと目でわかるので、「ちゃんと録れているか」の不安がありません。付属のMagSafeケースと薄型マグネットリングで、iPhone・Androidの背面に磁力で装着できます。
- 内蔵ストレージ32GB(約144〜2,000時間相当を保存)
- バッテリー470mAh:連続約30時間録音・待機約28日、フル充電は約1.5時間
- 5マイク構成:全指向性MEMSマイク×4+骨伝導マイク×1(推奨集音距離3m・最大5m)
2つの録音モードの使い分け
| モード | 切り替え | 仕組み | 使う場面 |
|---|---|---|---|
| 会議録音モード | スイッチを下 | 4基のMEMSマイクで全方位を集音 | 対面商談・会議室・デスク上に平置き |
| 通話録音モード | スイッチを上+スマホ背面に装着 | 骨伝導マイクがスマホの振動を検知 | 電話・LINE通話などの通話記録 |
通話録音モードのポイントは、スマホのスピーカーから伝わる物理振動を骨伝導マイクで拾うことです。OSの通話録音制限に影響されず、相手の声も自分の声も明瞭に記録できます。この「ハードウェアで通話を録る」発想は、後述するPLAUDと同じ強みです。
AI機能:録るだけで、要約とTODOまで自動
録音データはBluetooth/Wi-Fiで即座にスマホアプリとNottaクラウドへ同期され、AIが処理します。
- 文字起こし精度は最高98.86%、58言語対応。「えー」「あの」などのフィラー自動除去や句読点の自動挿入で、読みやすいテキストになります
- 自動話者識別(ダイアライゼーション):声質の違いをAIが認識し、発言者ごとにラベル分け
- 58言語のリアルタイム翻訳:海外スタッフとの会議や多言語商談で、その場で翻訳テキストを出力
- AI要約:30種類以上のテンプレートで、決定事項・アクションアイテム(TODO)・要旨を構造化
- Notta Brain:長い対話データに自然言語で質問し、必要な情報だけを対話形式で引き出せる
作成した議事録や要約は、ワンクリックでSlack・Teams・Salesforce・Notionなどへ転送可能。営業のCRM入力の自動化にも使えます。
料金プラン:無料の300分から
本体を買うと、Nottaアカウントにスタータープランが生涯無料で付与されます。料金体系は次のとおりです(税込)。
| プラン | 月額 | 年額(実質月額) | 月間文字起こし | 主な内容 |
|---|---|---|---|---|
| スターター(本体購入特典) | 無料 | 無料 | 300分 | 1回最長5時間、AI要約月100回、翻訳に回数制限 |
| フリー | 無料 | 無料 | 120分 | 1回最長3分、AI要約月10回、エクスポート不可 |
| プレミアム | 1,980円 | 14,220円(1,185円) | 1,800分(30時間) | 単語登録、全形式エクスポート |
| ビジネス | 4,180円 | 30,096円(2,508円) | 無制限 | 複数アカウント管理・チーム共有 |
本体を買うだけで付く「スタータープラン(月300分・生涯無料)」が、Notta Memo最大のお得ポイントです。週1回の定例会議や重要商談だけを記録するライトユーザーなら、ランニングコスト0円で運用できます。
ただし注意点として、月300分(約5時間)は連日会議があると月半ばで使い切ります。また翻訳機能には回数制限(2か国語文字起こし・翻訳は月4回、1か国語リアルタイム翻訳は月2回)があるため、多言語機能を本格活用するなら、実質月1,185円のプレミアムプランへの移行を前提に見積もるのが現実的です。
【本題】Notta Memo vs PLAUD NOTE 徹底比較
AIボイスレコーダーで必ず比較対象になるのが、カード型の先駆けであるPLAUD NOTEシリーズです。全部入りで並べると、両者の性格の違いがはっきり見えます。
| 比較項目 | Notta Memo | PLAUD NOTE | PLAUD NOTE Pro |
|---|---|---|---|
| 本体価格(税込) | 23,500円 | 27,500円 | 30,800円 |
| サイズ・重量 | 86.1×55.1×3.5mm / 28g | 85.6×54.1×2.99mm / 30g | 同左 |
| マイク構成 | MEMS×4+骨伝導×1 | MEMS×2+骨伝導×1 | 強化マイクアレイ |
| 内蔵ストレージ | 32GB | 64GB | 64GB |
| 連続録音/待機 | 30時間/28日 | 30時間/60日 | 30時間/60日 |
| 無料枠 | 月300分(生涯無料) | 月300分(生涯無料) | 月300分(生涯無料) |
| 有料プラン年額 | 14,220円(月1,800分) | 16,800円(月1,200分) | 16,800円(月1,200分) |
| リアルタイム翻訳 | ○ 58言語対応 | × 非対応 | × 非対応 |
| 要約テンプレート | 30種類以上 | 10,000種類以上 | 10,000種類以上 |
| Web会議連携 | Notta Bot自動参加 | ファイル後処理 | ファイル後処理 |
| 設計思想 | PCブラウザ・Web会議一元化・チーム | スマホ完結・対面・個人 | ディスプレイ搭載・商談特化 |
Notta Memoが勝っている点
- 価格とランニングコスト — 本体はPLAUD NOTEより4,000円安く、有料プランも年14,220円で月1,800分(PLAUDは16,800円で1,200分)。単位時間あたり約30%以上お得です。
- リアルタイム翻訳 — ここが決定的。PLAUDは翻訳非対応なのに対し、Notta Memoは58言語のリアルタイム翻訳に対応します。多言語会議が多い人はこの一点でNotta Memoです。
- Web会議の一元管理 — Notta Botが Zoom/Teams/Meet に自動参加し、対面録音とWeb会議の記録が同じクラウドに統合されます。PCブラウザで議事録を一括管理したいチームに強い。
PLAUDが勝っている点
- ストレージ64GB(Notta Memoは32GB)。ただしNotta MemoはWi-Fi同期でクラウドに逃がす設計なので、実務で困る場面は多くありません。
- 待機60日(Notta Memoは28日)。数週間放置してもすぐ使えます。
- 要約テンプレート10,000種類以上(Notta Memoは30種類以上+Notta Brain)。用途が細分化されている人には効きます。
結論:多言語・Web会議・チーム運用・コスパを重視するならNotta Memo、スマホ完結の対面録音や個人のアイデア記録、テンプレの豊富さを重視するならPLAUD。より詳しいPLAUD側の解説はPLAUD(プラウド)のAIボイスレコーダー比較記事をご覧ください。
どこで買う?価格の注意点

Notta Memoの通常モデルは23,500円(税込)ですが、Type-C対応ケース同梱モデルやスタートセットは25,500〜27,500円と、構成によって価格に幅があります。購入時は「どのセット内容か」を必ず確認してください。楽天などのECでは、実機と付属品を確認しながら選べます。

なお、公式ストアやECでは割引クーポンが配布されることもあり、条件が合えば通常価格より安く買える場合があります。購入前に、公式ストアと各ECの価格・セット内容・クーポンを見比べるのがおすすめです。
正直なデメリット・注意点
PR文だけでは見えない、実運用での留意点を正直にまとめます。
- 文字起こし精度98.86%は「静かな環境での話」 — 静音の会議室・標準語では実測96.5〜98.2%と非常に高精度ですが、BGMや歌声が混ざる環境では52.0〜74.5%まで低下します。カフェや音楽のある場所での録音は不向きです。
- 専門用語・社内用語・強い方言は誤変換しやすい — 事前の単語登録(プレミアム以上)や、事後の軽い修正は前提にしておきましょう。
- 無料枠300分はライト向け — 連日会議がある人は、実質「本体代+年14,220円」で見積もるのが安全です。
- 翻訳機能に回数制限がある — 無料のスタータープランでは、多言語翻訳の利用回数が限られます。
- 価格表記に幅がある — Type-C版・セット版は割高になります。「23,500円」だけを見て注文すると、構成違いで想定と変わることがあります。
- ストレージは32GB — PLAUDの64GBより少なめ。基本はこまめにWi-Fi同期する運用が前提です。
録音時のマナーと配慮
商談・取材・会議では、録音の前に相手へ一言同意を得るのが基本マナーです。録音データの共有範囲にも配慮しましょう。会社によっては録音自体を規定で制限している場合があるため、業務利用の前に社内ルールの確認をおすすめします。
こんな人におすすめ/向かない人

おすすめできる人:
- 対面商談とWeb会議(Zoom/Teams/Meet)が混在するハイブリッドワーカー
- 海外顧客・多国籍チームとのやり取りが多く、リアルタイム翻訳が欲しい人
- 議事録をPCブラウザでチーム共有・一元管理したい組織
- スマホの持ち込みや通話録音が制限される金融・法務・医療・官公庁などの現場(本体単体で最大30時間ローカル録音でき、セキュアなPCで後からクラウド同期できる)
- とにかくコスパよくAIボイスレコーダーを始めたい人
向かない人:
- カフェなどBGMのある環境で高精度録音したい人(精度が落ちます)
- スマホアプリだけで対面録音を完結させたい人 → その用途はPLAUDのほうが得意です
- 月数回しか録音しない人 → まずはAI議事録・文字起こしツール比較で無料ソフトを試すのが先です
まとめ:Nottaを使うなら、入り口はこのカード1枚
Notta Memoの本質は、単体のボイスレコーダーではなく、クラウド型AIサービス「Notta」を現実の会話につなぐ入り口です。対面もWeb会議も、電話も多言語も、すべて同じクラウドに集約され、要約・TODO・翻訳まで自動で仕上がる——この一気通貫の体験は、議事録づくりに追われる人ほど価値が大きくなります。
とくにリアルタイム翻訳への対応とコストパフォーマンスは、ライバルのPLAUDに対する明確な差別化ポイントです。一方で、騒音下での精度低下や32GBという容量は理解しておくべき弱点です。
合うかどうかは、毎月300分の無料枠で自分の会議・通話を実際に録って確かめるのが確実です。ランニングコストをかけずに実力を測れるので、まずはそこから始めてみてください。
ソフトウェア版のNotta本体についてはNottaの料金・評判レビュー、他のAI議事録ツールとの比較はAI議事録・文字起こしツールおすすめ4選比較、競合デバイスはPLAUD(プラウド)の比較記事もあわせてどうぞ。
よくある質問
Notta Memoは無料で使えますか?
本体を購入すると、月300分の文字起こしができるスタータープランが生涯無料で付きます。週1回程度の会議なら追加費用0円で運用できます。ただし翻訳機能には回数制限があり、連日会議がある場合は月300分を超えるため、プレミアムプラン(年払い実質月1,185円・月1,800分)への移行が現実的です。
Notta MemoとPLAUD NOTEはどちらがいいですか?
多言語のリアルタイム翻訳・Web会議の一元管理・コスパを重視するならNotta Memo、スマホ完結の対面録音や要約テンプレートの豊富さを重視するならPLAUDです。価格はNotta Memo(23,500円)がPLAUD NOTE(27,500円)より安く、PLAUDは翻訳に非対応な点が大きな違いです。
Notta Memoはスマホの通話を録音できますか?
できます。通話録音モードに切り替え、MagSafeケースでスマホ背面に装着すると、骨伝導マイクがスマホの振動から音声を検知します。OSの通話録音制限に影響されず、相手と自分の声を双方明瞭に記録できます。
文字起こしの精度はどれくらいですか?
静かな会議室・標準語の環境では実測96.5〜98.2%と非常に高精度です。ただしBGMや歌声が混ざる環境では52.0〜74.5%まで低下し、専門用語や強い方言も誤変換が出やすいため、事後の軽い修正は前提にしておくと安心です。
機密性の高い会議で使っても安全ですか?
データはAWS東京リージョンで管理され、SOC2・ISO 27001・GDPR・CCPA・HIPAAに準拠しています。本体単体で最大30時間のローカル録音ができ、インターネット未接続でも記録可能なため、スマホ持ち込みが制限される現場でも、セキュアなPCに戻ってからクラウド同期する運用ができます。
※本記事の価格・仕様は2026年7月24日時点で確認した調査情報にもとづきます。価格は税込表示です。プラン改定や仕様変更、セット内容による価格差がありうるため、購入前に必ず公式サイト・販売ページで最新情報をご確認ください。
